バシリスクスらによる反乱とは? わかりやすく解説

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バシリスクスらによる反乱(475年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 03:01 UTC 版)

ゼノン (東ローマ皇帝)」の記事における「バシリスクスらによる反乱(475年)」の解説

即位して間もない475年ゼノン対す大規模な反乱起きた反乱起こしたのはレオ1世の妻ウェリナ(英語版)、レオ1世義弟バシリスクスバシリスクスの甥アルマトゥス(英語版)、ゼノン盟友だったイサウリア人の将軍イルス英語版)、アスパル姻戚で「全ゴート人の王」と呼ばれていたゴート人将軍テオドリック・ストラボらの連合勢力だった。ゼノン反乱軍対決することを避け可能な限り金銭をかき集めて故郷イサウリアへと逃亡した。このときゼノンの弟ロンギヌス英語版)が逃げ遅れてイルス捕虜となった反乱軍抵抗にあうことなくコンスタンティノープルへ入城したが、コンスタンティノープル金銭当てにしていた連合勢力当面費用に困ることになった。ウェリナは彼女の愛人皇帝にすることを弟のバシリスクス求めたが、バシリスクスは自ら皇帝名乗り息子マルクス英語版)を共同皇帝任命し、ウェリナの愛人処刑した皇帝となったバシリスクスは甥のアルマトゥス(英語版)にもマギステル・ミリトゥム地位与えようとしたが、これはアスパル後任としてマギステル・ミリトゥム地位にあったテオドリック・ストラボ激怒させた。またバシリスクスコンスタンティノープル嫌われていたイサウリア人を虐殺したが、これはイサウリア人の将軍イルスに不満を抱かせることになったバシリスクス陣営からはテオドリック・ストラボ離脱しゼノン討伐のためにイサウリアへと向かっていたイルスゼノン寝返ってゼノンとともにコンスタンティノープルへ進軍開始したバシリスクス防戦のためにアルマトゥスを派遣したが、ゼノンはアルマトゥスにマギステル・ミリトゥム地位とアルマトゥスの息子バシリスクス英語版)を副帝取り立てることを約束してアルマトゥスを寝返らせた。翌476年ゼノン何の抵抗受けずコンスタンティノープルへ入城しバシリスクスマルクスの両皇帝捕らえて処刑したゼノンはアルマトゥスとバシリスクス親子副帝取り立てたが、翌477年にはアルマトゥスを暗殺し、子のバシリスクス修道院入れて副帝地位剥奪したイルスゼノンの弟ロンギヌス人質として確保していたこともあり元の地位留まることができた。 ゼノン反乱参加していたテオドリック・ストラボマギステル・ミリトゥムから罷免し、代わりにテオドリックマギステル・ミリトゥム任命したゼノンテオドリックパトリキ貴族)に取り立てテオドリック・ストラボ討伐命じた。しかしテオドリックゴート人率いて戦場へ到着すると、合流するはずであったローマ人軍団到着していなかった。何の援軍もなしにテオドリック・ストラボ軍団対峙することになったテオドリックテオドリック・ストラボによって巧みに説得されテオドリック・ストラボ陣営へと降ったゼノン初め1000リーブラ、銀1万リーブラ年額1万ソリドゥス条件提示してテオドリック・ストラボからテオドリックを切り離そう試みたが、この交渉失敗終わった次にゼノンテオドリック・ストラボとの交渉行い478年に彼をマギステル・ミリトゥム地位復帰させる条件テオドリック・ストラボとの和解実現した

※この「バシリスクスらによる反乱(475年)」の解説は、「ゼノン (東ローマ皇帝)」の解説の一部です。
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