バイエルン福音ルター派教会とは? わかりやすく解説

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バイエルン福音ルター派教会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/15 15:04 UTC 版)

Karte
基礎データ
面積: 70.547 km²
指導教職者: 監督
クリスティアン・コップ
加盟教会組織: VELKD
EKD
ÖRK
LWB
教会管区(Kirchenkreis): 6
地区(Dekanat): 63
教会共同体(Kirchengemeinde): 1.530
教会員数(Gemeindeglieder): 2.143.233 (2022年12月31日現在)[1]
全住民における教会員比率: 16,0 % (2022年12月31日現在)[1]


公式サイト: www.bayern-evangelisch.de/

バイエルン福音ルター派教会ドイツ語: Evangelisch-Lutherische Kirche in Bayern , ELKB)はドイツ福音主義教会(EKD)に属する20の福音主義州教会の1つである[2]。州教会は本部をミュンヘンに置き、他の州教会と同様に公法上の社団[3][注 1]でもある。この州教会は1,530の教会共同体を持ち、2.143.233人の教会員を有している(2022年12月31日現在)。教会員数は、ハノーファー、ラインラントの州教会に次ぐものであり、ドイツの州教会では3番目の規模である。

概要

バイエルン福音ルター派教会はドイツ福音主義教会 (EKD) に属するルター派教会であり、ドイツ合同福音ルター派教会 (VELKD) の加盟州教会でもある。さらに、ルター派世界連盟世界教会協議会 (WCC)にも加盟している。バイエルン州教会における公式の首座教会はニュルンベルクにある聖ローレンツ教会であり、州教会監督就任式もおこなっている。通常、州教会監督が礼拝時の説教を担当するのは州都ミュンヘンにある聖マティウス教会である。ミュンヘン聖マティウス教会は事実上、首座教会の機能を持ち、様々な文書でもほぼ首座教会と見なされている。この州教会は福音主義アカデミー(神学研修施設)をトゥッツィングに置いている。

州教会の管轄地域

バイエルン福音ルター派教会の管轄地域はドイツ連邦共和国バイエルン州全土である。

歴史

バイエルン州教会の首座教会ニュルンベルク
聖ローレンツ教会

バイエルン州の昔からの中心地域(アルトバイエルン)は、宗教改革以後においても伝統的にローマ・カトリックのままであった。1806年から1810年にかけて、バイエルン王国はその統治地域を、現在の州域まで拡大した。その際、王国内に数多くの福音主義教徒の住む地域が編入された。とりわけ、フランケン地方ブランデンブルク辺境伯領、ブランデンブルク=アンスバッハブランデンブルク=バイロイト)と数多くの帝国自由都市(ニュルンベルク、メミンゲン、ケンプテン、ヴァイセンブルク、ヴィンツハイム)が福音主義であった。1806年、王国内の全プロテスタント(ルター派改革派)は一つの教会に統合された(行政上の教会合同)。さらに、ライン川左岸地域(いわゆるライン=プファルツ)も属していた。ライン川右岸地域、バイエルン王国の中心地域において、1817年、国家最高宗務局(ミュンヘン)の下で合同共同体という制度が導入された。しかし、それぞれの教会共同体は以前からある教派の信条を忠実に保持していた。

1853年、バイエルン州ライン川右岸地域の改革派教会共同体において、改革派だけによる教会総会と教会指導部が設立された。1918年において、改革派教会共同体はバイエルン領邦教会から制度的に完全に分離され、独立した(バイエルン福音主義改革派教会)。バイエルン福音主義改革派教会は後にレーア(ニーダーザクセン州)に本部を置く福音主義改革派教会に統合された。バイエルン領邦教会は1919年からルター派教会共同体のみになり、1921年から、ライン川右岸バイエルン福音ルター派教会という名称になった。1921年、コーブルク福音領邦教会が統合された。第二次大戦後、ライン川左岸地域(プファルツ)がバイエルン州から分離され、1948年から、現在の名称であるバイエルン福音ルター派教会が使われている。

バイエルン王国時代のバイエルン福音主義教会の首長は、教会統治者としてのバイエルン国王(カトリック教徒)であった。領邦教会は王国の教会担当部局である最高宗務局によって運営されていた。第一次大戦後、バイエルン国王は退位させられて領邦君主による教会統治は終焉を迎えた。王の退位後しばらくの間、最高宗務局長官が教会の首長としての職務を遂行した。さらに、バイエルン州教会は新たな教会規則を制定した。それ以降、州教会の首長は教会議長になった。その称号は1933年以降、州教会監督になった。教会担当部局は州教会事務局という名称に変更された。

ニュルンベルク市にある州教会資料館には、詳細な歴史資料があり、一般に公開されている。

信仰告白

バイエルン福音ルター派教会は1999年に教憲[4]を改定した。ルター派教会アウクスブルク信仰告白(1530年版)とマルティン・ルターによる小教理問答1934年に発表されたバルメン宣言を信仰告白として定義づけている[注 2]

指導部

州教会指導部は州教会総会、州教会総会常任委員会、州教会評議会、州教会監督によって構成されている。

州教会総会と州教会常任委員会

州教会の議会は州教会総会(Landessynode)である。その総会を構成する総会議員たちは個々の教会共同体にいる教会役員たちによって選ばれる。州教会総会の任務は政治における議会と比較し得るものであるが、もちろん、バイエルン福音ルター派教会に関する事項に限定される。

州教会総会常任委員会(Landessynodalausschuss)は総会(年に2回開催)閉会時において、州教会総会が担う職責を引き受ける。総会で選出された州教会総会議長と12人の総会議員たちが州教会総会常任委員会に属する。州教会総会議長は州教会総会常任委員会を主宰する。州教会総会の代表は、州教会総会議長である。

州教会総会議長[5]

  • 1917–1920: フリードリヒ・ファイト
  • 1920–1922:ヴィルヘルム・フライヘル・フォン・ペヒマン
  • 1923–1931: フィリプ・バッハマン
  • 1931–1940: ロベルト・ブラッカー
  • 194600000: ヴィルヘルム・アイヒホルン
  • 1947–1959: ハンス・マインツォルト
  • 1960–1983: カール・ブルクハルト
  • 1984–1990: カール=ハインツ・シュヴァブ
  • 1990–2002: ディーター・ハーク
  • 2002–2008: ハイディ・シュルケ
  • 2008–0000: ドロテーア・デネッケ=シュトール

州教会評議会と州教会監督

州教会監督が説教をおこなう
ミュンヘン・マティウス教会
クリスティアン・コップ (2024)

州教会評議会(Landeskirchenrat)のトップには州教会監督(Landesbischof, 1933年まで教会議長)が置かれる。監督は州教会総会で12年間の任期で選出される。監督職は65歳の定年で終わる。州教会総会は必要条件を満たした場合、監督を解任することが出来る。州教会評議会は州教会監督と高等教会評議員たちによって構成される。

最高宗務局長官、教会議長、州教会監督

  • 1883–1897: アードルフ・フォン・シュテーリン、最高宗務局長官
  • 1897–1909: アレクサンダー・フォン・シュナイダー、最高宗務局長官
  • 1909–1917: ヘルマン・ベゼル、最高宗務局長官
  • 1917–1933: フリードリッヒ・ファイト、教会議長(1921年まで最高宗務局長官)
  • 1933–1955: ハンス・マイザー、州教会監督
  • 1955–1975: ヘルマン・ディーツフェルビンガー、州教会監督
  • 1975–1994: ヨハネス・ハンゼルマン、州教会監督
  • 1994–1999: ヘルマン・フォン・レーヴェニッヒ、州教会監督
  • 1999–2011: ヨハネス・フリードリヒ 、州教会監督
  • 2011–2023:ハインリヒ・ベッドフォード=ストローム 、州教会監督
  • 2023–0000: クリスティアン・コップ 、州教会監督

州教会運営

州教会事務局と州教会行政構造

州教会事務局 (ミュンヘン)

教会における常設指導部である州教会評議会議長は州教会監督である。州教会評議会には、ミュンヘンにある州教会事務局内の部局長と6人の地域監督(Regionalbischof)が所属している。そこに所属する者たちは高等教会評議員の称号を持つ。州教会評議会は教会事務局において、定期的に会合を月1度開催する。この州教会の行政構造は下から上まで次のようになっている。

基盤として、教会共同体が存在している。それは公法上の社団として存立し、選出された教会役員たちを有している。教会役員会の構成員たちは教会役員Kirchenvorsteherと呼ばれる。複数の教会共同体Kirchengemeindeが一緒になって地区Dekanatsbezirkを形成する(一般行政組織の郡に相当している)。地区の責任者は地区長、あるいは地区長夫妻である。同様に、地区Dekanatsbezirkも公法上の社団であり、指導機関として地区総会を持つ。地区総会は教会共同体から選出された代議員たちによって構成される。

複数の地区が一緒になって教会管区Kirchenkreisを構成する(一般行政組織の県に相当している)。教区の責任者には、高等教会評議員Oberkirchenrat/ Oberkirchenrätinがいる。この高等教会評議員は地域監督Regionalbischöfin/Regionalbischofの称号も持つ。2006年以降、ニュルンベルク教区において、夫妻で分担しながらこの職務を担っている。教区はそれ自体の指導機関(総会等)を持たない。6つの教区が合わさって州教会を形成している(一般行政組織における州に相当している)。

教会管区

1921年、バイエルン領邦教会において、教会管区(Kirchenkreise)が設けられている。本来、3つの教会管区(アンスバッハ、ミュンヘン、バイロイト)しかなかった。教会政治的考慮から、1935年において、バイロイト教区からニュルンベルク周辺の地域が新たな独自の教会管区として指定された。第二次世界大戦後、ポーランド領となった旧プロイセン地域に住む福音主義信徒たちが、故郷追放(ドイツ人追放)によってバイエルン州へ流入して来た。この状況において、元来はカトリック教徒のみが住んでいた地区において、独自の教区が創設された(1951年東バイエルン、1971年シュヴァーベン)。現在は6つの教区がある。

地区と教会共同体

63の地区(Dekanatsbezirk)が1530の教会共同体(Kirchengemeinde)に分けられる。第二次世界大戦後、旧ドイツ東部領土からのドイツ人追放によって、福音主義教会信徒避難民が流入し、バイエルン州内の福音主義教会共同体数は増加した。その際、地区が分割され、新しい教会共同体が形成された。その上、従来カトリックが支配的な地域に多くの福音主義教会信徒が流入し、新たな教会共同体が設立された。

バイエルン福音ルター派教会礼拝式文

礼拝の概念はギリシャ語の"λατρεία"(ラトリア)に由来し、神による奉仕が語源になる。福音主義教会の礼拝はローマ・カトリック教会ミサとは異なる強調点を持つ。

バイエルン福音ルター派教会は隣接するテューリンゲン州にある中部ドイツ福音主義教会のルター派教会教区と共に、讃美歌集を共同編集し発行している。その讃美歌集には主に2つの基本礼拝式文が収録されている[6]。 第1基本礼拝式文は 聖餐式式文を含み、伝統的な福音主義教会礼拝式文に準拠しており、第2基本礼拝式文は説教礼拝とも呼ばれる式文である。

バイエルン福音ルター派教会聖餐礼拝式文(第1基本礼拝式文)

【A 礼拝開始と祈り】

  • 会衆着席
  • 鐘楼で鐘を鳴らす
  • オルガン前奏曲
  • 礼拝開始の挨拶
    司式者/父と子と聖霊のみ名によって。
    会衆/アーメン
    司式者/主が汝らと共にあるように!
    会衆/御霊と共におられるように。
  • 初めの歌(賛美歌)
  • 罪の告白(会衆各自が黙祷告白する様式もある)
    1. (州教会讃美歌集EG 675-1)
    司式者/神は我らから重荷を取り除き、自由な心で仕え、賛美する力を与えて下さります。
    我らの主であるイエス・キリストによって、祈ります。
    司式者、会衆共に/全能なる神よ、我らを憐れみ給え。神は我らの罪を赦し、永遠の生命に導き給う。アーメン。
    2. (州教会讃美歌集EG 675-2)
    司式者/神の言葉を聴くために、我らはこの場に共に集い、
    祈りと賛美でもって、主を呼び求め、(さらに、聖餐を祝います)。
    神を前にして、我らは告白します。我らは思い、言葉において、行為において罪を犯しました。
    自身の力では、我らは自由な存在にはなり得ません。
    それゆえ、我らはキリストを見つめ、祈ります。神よ、我らの罪を憐れみ給え。
    司式者、会衆共に/全能なる神よ、我らを憐れみ給え。神は我らの罪を赦し、永遠の生命に導き給え。アーメン。
    司式者/憐れみ深き神よ、我らを憐れみ給え。我らのために、イエス・キリストは亡くなられました。
    イエスの死によって、我らは赦され、弟子になりました。信じ、洗礼を受ける者は幸いです。神はその恵みを我ら全員に与えます。
    司式者、会衆共に/全能なる神よ、我らを憐れみ給え。神は我らの罪を赦し、永遠の生命に導き給う。アーメン。
    3. (州教会讃美歌集EG 675-3)
    司式者/神の言葉を聴くために、我らはこの場に集い、聖餐を祝います。
    善き場所でもって、神は我らと出会います。
    神を前にして、主から離れようとしたことを、我らは告白します。
    それゆえ、憐れみを求めて、我らは祈ります。
    司式者、会衆共に/全能なる神よ、我らを憐れみ給え。神は我らの罪を赦し、永遠の生命に導き給う。アーメン。
    司式者/憐れみ深い神は、汝らの信仰を強め、罪を赦し給う。
    会衆/アーメン。
  • 旧約聖書詩編
    司式者/詩編日課朗読
  • グロリア・パトリ(栄唱)
    司式者・会衆/父と子と聖霊に栄光あれ、はじめも今も後も、とこしえに。アーメン(歌唱) 
    通常は州教会讃美歌集EG 177-1.2.3の曲で歌う。日本では(讃美歌21)の25番に収録。
  • キリエ(司式者も会衆も歌唱)
    司式者/ Kyrie eleison(主よ、憐れみたまえ)
    会衆/主よ、憐れみたまえ
    司式者/ Christe eleison(キリストよ、憐れみたまえ)
    会衆/キリストよ、憐れみたまえ
    司式者/Kyrie eleison(主よ、憐れみたまえ)
    会衆/主よ、我らを憐れみたまえ。
    州教会讃美歌集EG 178,1-14、日本では讃美歌21の30-35番に収録。
  • グロリア
    司式者/天には栄光、神にあれ、
    会衆/地には平和、御心に適う人にあれ。
  • グロリア賛歌
    会衆/(Allein Gott in der Höh sei Ehr. 州教会讃美歌集EG 179-1)を歌唱、日本では(讃美歌21)の37番に収録。
    あるいは:州教会讃美歌集EG 180.1を歌唱。
    司式者、会衆/我らは主を称え、賛美し、
    会衆/主の大いなる栄光に賛美するため、汝を称賛し、感謝を告げる。
    司式者/主なる神、天の王、
    会衆/全能の父よ。神のひとり子、イエス・キリストよ。汝は至高な存在。
    司式者/主なる神よ。世の罪を取り除く神の子羊、父のひとり子、世の罪を受けとめ、我らを憐れみ給え。
    会衆/世の罪を受けとめ、我らの祈りを聞き給え。父の右に座し給える汝よ。我らを憐れみ給え。
    司式者/汝こそ、聖なる者、
    会衆/唯一の主、
    司式者/汝こそ、至高なる者、イエス・キリスト。
    会衆/聖霊と共に、父なる神の栄光の下で、アーメン。
    日本では(讃美歌21)93-2番に収録。
  • 主日の祈祷
    司式者/我らのために、祈らん。
    司式者/主日の祈祷
    会衆/アーメン。

【宣教と信仰告白】

  • 旧約聖書日課  
    司式者/会衆/旧約聖書日課朗読 
  • 使徒書日課  
    司式者/会衆/使徒書聖書日課朗読
  • ハレルヤ唱(受難節にはアーメンのみ)
    会衆/ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ(歌唱)
    (州教会讃美歌集EG 181,3) 日本では(讃美歌21)の39番(1-7)に収録
  • 賛美歌
  • 司式者/聖書日課個所(福音書)告知
  • 会衆/起立
  • 会衆/主なるあなたに栄光があるように(歌唱)
  • 司式者/聖書日課個所(福音書)朗読
  • 会衆/キリストに誉れがあるように(歌唱)
  • 信仰告白
    使徒信条の場合 
    会衆/われは天地の創造主、全能の父、神を信ず。
    神のひとり子、我らの主イエス・キリストを信ず。聖霊により宿り、おとめマリアより生まれ、
    ポンテオ・ピラトの下で苦しみを受け、十字架につけられ、死後葬られ、死の国に下られ、三日目に死者からよみがえり、
    天に昇られ、全能の父である神の右に座したもう。そこから来られて生ける者と死にたる者を裁きたもう。
    我は聖霊を信ず。聖なるキリスト教会、聖徒の結びつき、罪の赦し、死者のよみがえり、永遠のいのちを信ず。
    アーメン。(州教会讃美歌集)EG 183,184,704-706、日本では讃美歌21の93-4番に収録
    ニケア信条の場合 
    会衆/我らは唯一の神、全能の父、天と地、
    あらゆる目に見えるもの、見えざるものの創造主を信ず。
    唯一の主イエス・キリストを我らは信ず。あらゆる時代に先立って父より生まれし神のひとり子、
    神よりの神、光より光、真の神の真の神、造られずに生まれ、神と同じ存在であり、あらゆるものは主により造られ給う。
    我ら人類のために、我らの救いのために、天から下り、聖霊によりおとめマリアより肉体を得て人となり給う。
    我らのためにポンテオ・ピラトの下で十字架につけられ、
    苦しみを受け、埋葬され、聖書にあるように三日目によみがえり、天に昇られ給う。
    父の右に座し、生きる人と死にたる人を決めるために、栄光につつまれて再び来たらん。その支配は永遠なり。
    我らは主にもとで、いのちを与える聖霊を信ず。
    聖霊は父と子から生まれ、父と子と共に拝され、賛美され、預言者により語られ給う。
    我らは唯一の聖なる使徒たちのキリスト教会を信ず。
    罪の赦しになる洗礼を我らは認め、死者のよみがえりと来るべき世のいのちを待ち望む。
    (州教会讃美歌集)EG 904、日本では讃美歌21の93-4に収録
  • 主日説教の讃美歌
  • 説教
  • 説教壇からの祝福
    牧師/人知を越えた神の平安は、キリスト・イエスにあって、汝らの心と想いを
    守りくださる(フィリピの信徒への手紙第4章7節)。
    会衆/アーメン。
  • 沈黙祈祷
    あるいは:オルガン演奏
  • 席上献金
  • 説教後の賛美歌
    聖餐式をおこなわない場合、礼拝は【派遣と祝祷】に続く。

【 聖餐】

  • 大いなる感謝祈祷
    司式者/主の平安が汝らと共にあることを
    会衆/御霊も共におられるように(歌唱)
    司式者/汝ら、心を高く挙げん
    会衆/主に向かい心を高く挙げん。
    司式者/主なる神に感謝を捧げよ
    会衆/感謝はふさわしく、正しいもの(歌唱)
  • サンクトゥス(歌唱)
    会衆/聖なる、聖なる、聖なる万軍の主。
    主の栄光は天と地に満つ。天にはホーサーナ。
    主の御名によって来られる方を讃えよ。天にはホーサーナ。
    (州教会讃美歌集)EG 185,1-5、日本では(讃美歌21)の83番に収録。
  • 聖餐制定
    司式者/私たちの主イエス・キリストは苦しみを受ける前夜、パンを取り、感謝し、これを裂き、弟子たちに与えて言われました。
    「取って食べなさい、これはあなた方のための私のからだである。私の記念のためこれをおこないなさい」
    食事の後、杯を同じ様にして弟子たちに言われました。
    「取って、飲みなさい。これは罪の赦しのため、あなたがたのために流す私の血における新しい契約である。
    私の記念のためこれをおこないなさい」
  • 聖餐制定後の応唱
    司式者/このパンを食べ、この杯を飲むことを、主が来られるまで、宣べ伝えなさい。
    会衆/主の死を我らが宣べ伝え、主の蘇りを賛美します、主が栄光に満ちて来られるまで。
  • 聖餐の祈祷/司式者/アナムネーシスの祈り(聖なる出来事の想起)。
  • 主の祈り
    司式者、会衆/天の父よ。
    汝の名が讃えられますように。
    汝の国が来ますように。
    御心が天と同じくこの地においても成されることを。
    我らの日々のパンを今日も与え給え。
    我らに罪を犯す者たちを我らが赦すように、
    我らの罪も赦し給え。
    我らを試みに会わせず、悪から救い給え。
    国と、力と栄光も永遠に汝のものなり。アーメン。
    (州教会讃美歌集)EG 186-188,715-717、日本では讃美歌21の93-5番に収録。
  • 平和の祈り
    司式者/主の平和が汝らと共にあるように
    会衆/主と共に平和があるように。
    会衆/隣席の者と挨拶や握手をおこなう。
  • アグヌス・デイ(神の子羊)
    会衆(歌唱)/世の罪を取り除く神の子羊、キリストよ。我らを憐れみ給え。
    世の罪を取り除く神の子羊、キリストよ。我らを憐れみ給え。
    世の罪を取り除く神の子羊、キリストよ。平和を与え給え。アーメン。
    州教会讃美歌集EG 190,1-2、日本では(讃美歌21)の86、87番に収録。
  • 配餐
    イエス・キリストの体であるパン(Hostie-聖餅、ホスチア)とイエス・キリストの血である葡萄酒が陪餐者に祭壇前で与えられる。
  • 配餐のことば
    牧師/汝のために与えられたキリストのからだ。
    会衆/アーメン。
    牧師/汝のために流されたキリストの血。
    会衆/アーメン。
  • 感謝歌唱
    司式者/ 主に感謝せよ、主は慈しみ深い。
    会衆/主の恵みは永久に絶えることが無い、ハレルヤ。
    司式者/聖餐感謝祈祷
    会衆/アーメン。

【派遣と祝祷】

  • 説教壇からの告示(消息報告、教会行事報告、案内)
  • 代願祈祷/司式者/とりなしの祈り
  • 主の祈り (聖餐式がなかった場合)
  • 派遣の言葉
    司式者/主が汝らと共にあるように!
    会衆/御霊と共におられるように。司式者/主の平安のうちに行きましょう!
    会衆/神に永遠に感謝。
  • 祝祷
    司式者/主が汝らを祝福し、汝らを守られるように。
    主が御顔を汝らに向けて、汝らを照らして、汝らに恵みを与えられるように。
    主が汝らに御顔を上げられ、平安を賜りますように!
    会衆/アーメン。
    日本では(讃美歌21)の93-7に収録。
  • オルガン後奏

バイエルン福音ルター派教会賛美歌集

  • Gesangbuch für die protestantische Gesamt-Gemeinde des Königreichs Baiern, Sulzbach; eingeführt durch Genehmigung des Königs Maximilian Joseph vom 26. Dezember 1810; später unter dem Titel „Gesangbuch für die protestantische Kirche des Königreichs Bayern“
  • Gesangbuch für die evangelisch-lutherische Kirche in Bayern, Nürnberg, 1854
  • Gesangbuch für die Evangelisch-Lutherische Kirche in Bayern, Ansbach; eingeführt durch Beschluss der Landessynode vom 6. September 1927 zum 1. April 1928
  • Gesangbuch für die Evangelisch-Lutherische Kirche in Bayern, so genanntes „Übergangsgesangbuch“ mit Liedern des Evangelischen Kirchengesangbuchs (EKG), Ansbach, eingeführt durch Beschluss der Landessynode vom 6. September 1927 sowie des Anhangs durch Beschluss der Landessynode vom 20. September 1950
  • Evangelisches Kirchengesangbuch, Ausgabe für die Evangelisch-Lutherische Kirche in Bayern, München; eingeführt durch Beschluss der Landessynode vom 3. Mai 1957
  • Evangelisches Gesangbuch, Ausgabe für die Evangelisch-Lutherischen Kirchen in Bayern und Thüringen, München und Weimar, eingeführt am 1. Advent 1994

参考文献

和書

  • 稲本守(1996)「国教会か国民教会か—統一ドイツとキリスト教会」、坂井榮八郎・保坂一夫編『ヨーロッパ=統一ドイツへの道—統一ドイツの現状と課題』pp.219-236, 東京大学出版会
  • 河島幸夫『戦争・ナチズム・教会―現代ドイツ福音主義教会史論』新教出版社、1993年

洋書

  • Hartmut Böttcher, Gerhard Grethlein, Werner Hofmann, Hans-Peter Hübner: Evangelisches Kirchenrecht in Bayern. Claudius, München 1994, ISBN 3-532-62166-5.
  • Hans-Peter Hübner, Klaus Raschzok (Hrsg.): Evangelische Friedhöfe in Bayern. Franz Schiermeier Verlag München, München 2021, ISBN 978-3-948974-04-6.
  • Gerhard Müller, Horst Weigelt, Wolfgang Zorn (Hrsg.): Handbuch der Geschichte der evangelischen Kirche in Bayern. Band II: 1800–2000. EOS-Verlag, St. Ottilien 2000, ISBN 3-8306-7042-7.
  • Matthias Simon: Evangelische Kirchengeschichte Bayerns. 2. Aufl., Nürnberg 1952.
  • Axel Töllner: Eine Frage der Rasse? Die Evangelisch-Lutherische Kirche in Bayern, der Arierparagraf und die bayerischen Pfarrfamilien mit jüdischen Vorfahren im ‚Dritten Reich‘ (= Konfession und Gesellschaft. Beiträge zur Zeitgeschichte. Band 36). W. Kohlhammer, Stuttgart 2007, ISBN 978-3-17-019692-6.

脚注

注釈

  1. ^ 公法上の社団の定義に関して、ドイツ連邦共和国基本法140条が規定している。教会の法的地位に関して「基本法」はヴァイマル憲法において定められた規定を踏襲することを宣言している。ヴァイマル憲法137条は教会の法的地位を以下のように規定している。宗教団体はこれまでと同様に公法上の社団である。公法上の社団たる宗教団体は、ラント法の規定に従って税 (教会税)を徴収する権利を有する
  2. ^ バイエルン福音ルター派教会は神の言葉による神聖で、普遍的な使徒的教会であり、共同体として生き続ける。その使徒的教会はイエス・キリストを証している旧新約聖書にある神の言葉によって成立した。イエス・キリストのすべての教会と同様に、バイエルン福音ルター派教会は、聖書によって証しされているように、イスラエルの神の民から生まれた。この世界にあるキリスト教会と共に、バイエルン福音ルター派教会は原始教会における三位一体の神に向けた信仰を告白する。バイエルン福音ルター派教会は1530年のアウクスブルク信仰告白とマルティン・ルターの小教理問答に語られた福音ルター派教会の信仰告白に従う。さらに、罪深い人間の義認をイエス・キリストへの信仰によって証しする。これが神の福音の中心である。1934年のバルメン宣言において、イエス・キリストを福音に結びつける主と見なし、罪から救い出す力であると新たに告白する。バイエルン福音ルター派教会は全キリスト教徒と共に、その職務を通して、イエス・キリストにおける神の救いを証しする。教会の諸規則はその職務を助けるために用いられる。


出典

  1. ^ a b Kirchenmitgliederzahlen Stand 31.12.2022” (PDF). ekd.de. 2024年5月6日閲覧。
  2. ^ Anzahl der Gliedkirchen abgerufen am 1. März 2010
  3. ^ 稲本守(1996)「国教会か国民教会か—統一ドイツとキリスト教会」、坂井榮八郎・保坂一夫編『ヨーロッパ=統一ドイツへの道—統一ドイツの現状と課題』pp.221-226, 東京大学出版会
  4. ^ https://landeskirche.bayern-evangelisch.de/downloads/ELKB_Kirchenverfassung_Stand_2020.pdf
  5. ^ Die Landessynode
  6. ^ Ausgabe für die Evangelisch-Lutherischen Kirchen in Bayern und die Evangelisch Kirche in Mitteldeutschland im Gebiet der ehemaligen Evangelisch-Lutherischen Kirche in Thüringen, Evangelisches Gesangbuch, Wartburg Verlag, München und Weimar 1994 ,

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