ノリンコニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 20:07 UTC 版)
「シャープ (空気銃メーカー)」の記事における「ノリンコニア」の解説
世界各国の著名銃器のデッドコピーを行う事で有名な中華人民共和国の中国北方工業公司(ノリンコ)は、ドイツにノリンコニアと称する現地法人を設立しており、シャープ・チバ廃業以前の2011年以降、モデルラインナップの一つにノリンコニア P1と呼ばれる空気銃が設定されている。 翌2012年、戦間期の1920年代に軍用空気銃を手掛けていた事で著名な英国のウェブリー・アンド・スコット(英語版)において、ウェブリー レブルなるマルチポンプ型空気銃が設定され、2016年まで販売されていた。ノリンコニア P1との関連は不明なものの、レブルも中国の工場で製造されたものとされており、その構造は事実上シャープ イノバそのものであった。ノリンコニア、ウェブリー共にシャープ・チバとの関連性は不明であり、調整式照門やエアピストンなど一部の部品にシャープのロゴが記入されている事から、ライセンス生産かコピー製造かが判然としない面もあるが、英国やイタリアでは両者ともイノバのデッドコピーと見なされているという。ただし、両者とも1980年代に欧州で高い評価を得ていたイノバの特性自体はある程度以上引き継いでおり、ポリマー製銃床や光ファイバー式金属照準器などの近代的な装備が施されたウェブリー レブルの市場での評価は、価格の安価さも相まって概ね良好なものであった。しかし、一部では中国製品の品質管理の限界から、日本製のイノバ程の精度(英語版)は望めないとの評も存在している。
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