ノコギリザメとは? わかりやすく解説

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のこぎり‐ざめ【××鮫】

読み方:のこぎりざめ

ツノザメ目ノコギリザメ科の海水魚全長1.5メートル。吻(ふん)は長く伸び、その両側に鋭いとげが並んで鋸状をし、中央部付近に一対のひげがある。体色黄褐色腹面淡い。吻で殺し、また海底掘り起こして小動物食べる。卵胎生南日本多く産し、高級かまぼこ原料


ノコギリザメ

学名Pristiophorus japonicus 英名:Halberd shark
地方名ノウノウソウノコブカ 
脊椎動物門軟骨魚綱ノコギリザメ目−ノコギリザメ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
著作権仲谷 一宏 生態写真はこちら

特徴
平らな体の前端長く突出した吻をもち、その両側ノコギリのような多数の鋭い歯がある。吻の中央部左右1対のヒゲがある。ヒゲは泥の中のエサ探す役目をはたす。この特徴的な吻の長さは、体長全体30%弱を占めている。 このノコギリ状の吻を使って海底掘り起こしたり、魚群突入して頭を左右に振って甲殻類軟体類などを殺して食べる。 胎生種で、12尾ほどの子供を生む。 100800m付近海底獲れることが多いが、夜や冬の昼間には水深50m付近でも見られる。 肉質良く臭みがない。 

分布:北海道から沖縄諸島 大きさ:1m
漁法:底引網底刺網底延縄 食べ方:練り製品

鋸鮫

読み方:ノコギリザメ(nokogirizame)

ノコギリザメ科の海水魚

学名 Pristiophorus japonicus


鋸鮫

読み方:ノコギリザメ(nokogirizame)

サメ一種

季節

分類 動物


ノコギリザメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/05 21:28 UTC 版)

ノコギリザメ科
ノコギリザメ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: ノコギリザメ目 Pristiophoriformes
: ノコギリザメ科 Pristiophoridae
学名
Pristiophoridae
タイプ種
ミナミノコギリザメ(英名:Longnose sawsharkPristiophorus cirratus

本文参照

Shortnose sawshark Pristiophorus nudipinnis のスケッチ

ノコギリザメ(鋸鮫)とは、ノコギリザメ目ノコギリザメ科 Pristiophoridae に属する、ノコギリ状の吻をもつの総称。あるいはその中の1種を指していう。類似した形態をもつノコギリエイノコギリエイ目ノコギリエイ科)とは分類上異なる。

分布

南アフリカからオーストラリアの沿岸海域、また日本近海にも生息する。

生態

ノコギリザメの(頭の先端部分)は著しく変形し、のこぎり状の構造物となっている。長く伸びた吻は平らで、両側に棘のようなが多数並ぶ。歯は長いものと短いものが交互に並ぶのが普通である。ノコギリザメは、この凶器を振り回すことで餌生物に傷を負わせて気絶させたり、あるいは真っ二つに切り裂くという特異な習性を持っている。主な餌となるのは、小魚やイカ甲殻類などである。また面積の広い吻の下側には生物電気をキャッチする小さな孔(ロレンチニ瓶)が多数空いており、砂の中にいるエビカニなどを見つけて掘り起こして食べる。吻には2本の肉質のひげが生えており、捕食行動に関連していると考えられる。

40m以深の砂泥質の海底を好み、夜活発に活動する。大きくなると体長170cmに達する。ノコギリエイのように巨大になる種は知られていない。えらPristiophorus 属が5対なのに対し、Pliotrema 属のムツエラノコギリザメ Pliotrema warreni は6対である。2基の背びれをもち、臀びれを欠く。体はやや縦に扁平で、底生生活に適応している。あまり速く泳ぐことはできない。胎生。子宮内の仔魚の吻は柔らかい膜に覆われ、母体を保護する。

人との関わり

人には危害を加えず、また野生のノコギリザメを目にする機会もほとんどないと思われるが、危険を察知すればノコギリ状の吻で攻撃してくる可能性があるため、刺激を与えること自体は控えるべきである。

利用

本種は漁業上重要で、ノコギリザメのサメの中でも上等とされている。日本産のものの肉は加工されて、かまぼこなどの練り製品の原料になる。

分類

ノコギリザメ科 Pristiophoridae には2属10種が含まれる[1] [2]。日本産はノコギリザメ Pristiophorus japonicus 1種のみ。

ムツエラノコギリザメ属 Pliotrema
えらが6 対ある。
ノコギリザメ属 Pristiophorus

脚注

  1. ^ 仲谷一宏『世界の美しいサメ図鑑』宝島社、2015年、150-151頁。 
  2. ^ a b c We’ve just discovered two new shark species – but they may already be threatened by fishing

参考文献

  • 仲谷一宏『世界の美しいサメ図鑑』宝島社、2015年、150-151頁。 
  • 仲谷一宏『サメ-海の王者たち-改訂版』ブックマン社、2016年、218-219頁。 

関連項目


ノコギリザメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 09:18 UTC 版)

かいけつゾロリ」の記事における「ノコギリザメ」の解説

ゾロリたちを襲おうとするも、誤って大王イカ触手を引きちぎってしまう。

※この「ノコギリザメ」の解説は、「かいけつゾロリ」の解説の一部です。
「ノコギリザメ」を含む「かいけつゾロリ」の記事については、「かいけつゾロリ」の概要を参照ください。

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