ネットワークオーディオの確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 16:57 UTC 版)
「ネットワークオーディオ」の記事における「ネットワークオーディオの確立」の解説
2007年にLINNがKLIMAX DSを発売。ほぼ同時期にiPhoneが発売されたことで、iPhoneにインストールされたコントローラーアプリを使用しての本体操作が可能になった。これにより、サーバー、プレーヤー、コントローラーの三角関係が成立したことで「ネットワークオーディオ」という用語が確立される。 日本国内では、iPhoneの発売が2008年であったことや、無線LANの認可が下りる必要性があったことから、ネットワークオーディオプレーヤーが発売されたのは2010年以降となった。 2010年にNTTドコモはTwonkyを開発するパケットビデオを買収。翌年以降のドコモのスマホやタブレット端末にTwonkyが標準でプリインストールされるようになった。 2010年代半ばに入ると、ネットワークオーディオプレーヤーの高性能化と音楽配信サービスの普及によって、従来からのCD品質から、DVDオーディオないしSACD品質の音楽データのダウンロードが可能になり、ネットワークオーディオプレーヤーもハイレゾやDSDに対応するようになった。 しかし、オーディオメーカーがハイレゾやDSD対応を優先的に行った結果、本来ネットワークオーディオに求められていた導入敷居やプレイリスト管理が蔑ろにされた。特にDLNA対応機器では問題点を露呈しており、NTTドコモの機種にプリインストールされたTwonkyは当初iPhoneの対抗策とみられたものの、Twonky自体はお世辞にもアプリとしての完成度が高いとは言えなかった。結果的に社内やユーザーからの反発に耐えきれなくなったドコモは販売戦略の変更を余儀なくされ、ツートップ戦略や2013年のiPhone販売に踏み切ることになる。これらネットワークオーディオの問題点はネガティブなイメージとして蔓延することになる。
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