ネットワークエンジニアの職域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 15:32 UTC 版)
「ネットワークエンジニア」の記事における「ネットワークエンジニアの職域」の解説
本項目では主にシステムインテグレーター(いわゆるSIer、SI屋)が規定するネットワークエンジニアの業務について触れる。 SI企業におけるネットワークエンジニアの職域を分類すると、以下のようなものを挙げることができる。 ネットワークシステムの運用・保守 構築後の維持管理、メンテナンスなどを行う。特定企業の情報システム部門に所属する業務形態も存在し、社内のネットワーク通信に関連するあらゆるデバイスの運用維持に対応できることが要求される。これらの業務を円滑に行うべくソフトウェアの開発や緊急時のハードウェア交換、エンドユーザ対応など、業務は流動的に変化しうる。 ネットワークシステムの監視 運用・保守業務のひとつであるが、ミッションクリティカルな基幹デバイスを連続的に監視するため、専任者(有償の監視サービスによって提供されるケースが一般的である)を用立てるケースが通常である。遠隔地から24時間体制(利用サービスによる)にて、主にSNMPを用いた監視ツールを使用し、定型的作業によって監視対象機器の生死を確認するのが一般的である。ネットワークエンジニアへの登竜門的業務と位置づけている場合があるが、ルーチンワーク化によってネットワーク技術に一切精通していなくとも勤まる現場も少なくなく技術的な成長が停滞する可能性がある。 ネットワークシステムの提案 顧客への提案を行う。概要設計も含まれる。ネットワークエンジニアではなく営業やコンサルタントなどがこれを行うこともある。 プロジェクトマネージャ 上記の基本設計から運用・保守体制の確立までの工程に関する予算管理・要員調達・進捗管理などを行う。ネットワークシステムの提案担当者や設計担当者がこの業務を兼務する場合も。 ネットワークシステムの設計 詳細設計を行う。手順や試験項目立案、運用設計なども含まれる。セキュリティ面での考慮も必要。 ネットワークシステムの初期設定 設計書に沿ってネットワークデバイスを設定し、ネットワーク回線を使ってシステム同士を接続する。構築後の試験も含まれる。 ネットワークサービス・機器の開発 ネットワークプロトコルやネットワークデバイスの開発を行う。ソケットプログラミングを行うことも含まれる。主にハードウェアベンダーのエンジニアがこれに当たる。
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