ネットワークアドレスによるアクセス禁止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 14:10 UTC 版)
「アクセス禁止」の記事における「ネットワークアドレスによるアクセス禁止」の解説
コンピュータネットワークにおいては、通信相手がどのような通信経路を辿って接続しているかを調べることは、基本仕様の上で非常に容易く設計されており、またそれらの仕組みも充実している。この通信経路は大抵の場合、特定の誰かが使っているパソコンは、何処から接続しているかは大体決まっている ため、「リモートホスト」および「IPアドレス」を使い、特定のあるいは連続したある一定範囲内の「リモートホスト」ないし「IPアドレス」からの接続を拒否する、または「特定のIPアドレスの範囲」または「特定のプロバイダを示すリモートホスト」からの接続を拒否するといった方法でコンピュータを設定することで、アクセス禁止を行うことが可能である。 なおインターネットにおいては、リモートホストのグローバルIPアドレス(インターネット上における一意のアドレス)はインターネットサービスプロバイダが接続のたびに割り振っているため、モデムの電源を落としてから再度入れることで簡単に変えられる(偽装できる)ほか、プロバイダによっては通信のないときは一定時間ごとに切り替えを行うこともあるため、単一アドレスのブロックではあまり意味がない場合もあるが、CATVなど一部のサービスでは固定のIPアドレスを割り振る場合も多く、さらには一連のIPアドレス範囲にブロック指定することも可能なため注意が必要で、しばしば荒らしや迷惑メールといった宣伝行為などの問題に関連して、同じプロバイダを利用しているだけの無関係な利用者が巻き添えを受けるケースもまま見出せる(IPアドレスが単なる数字のみであるのに対し、リモートホストはプロバイダの事業者やアクセスポイントの大まかな地域まで特定できる場合があるため、IPアドレスよりリモートホストを重視すべきである)。 また、IDとパスワードを使って、特定のユーザーのみを特定の情報提供場所に受け入れる設定を施すことも可能であるため、このIDとパスワードを持たないそれ以外の人を、アクセスできない状態に保つことも可能である。逆に所定の利用者がそのコンピュータが提供する情報や機能を利用できないよう締め出してしまうこと(一種のロックアウト)も可能である(後述)。
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