ネズミの駆除方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 19:10 UTC 版)
主に一般家庭用での駆除用として、殺鼠剤や粘着シート、ねずみ捕りなどがドラッグストア、ホームセンターなどで売られている。 飲食店などのように状況がひどい場合や工場などのような事業所については、ゴキブリなどと合わせて専門の駆除(ペストコントロール)業者に依頼することが多い。 代表的なものに以下のものがある。 駆除より先に、家の中の食料を隠す。棚の中に入れる。生ゴミをポリバケツなどの中に入れる(兵糧攻め。食糧がなければ、生物なので生きられない)。 粘着シート(「ごきぶりホイホイ」の大型版・ネズミホイホイ)をネズミの通り道と思われるところに仕掛ける。ネズミは学習能力があり、ジャンプして飛び越した事例があるため、粘着シートは連続して仕掛けること。 内部に餌をセットした「ねずみ捕り」(かご型の捕獲器、わな、トラップ)を仕掛ける。ただし、都市部に生息するネズミは、捕獲器を認識して避けるため、捕獲出来ない。 毒餌(殺鼠剤、猫いらず。主成分は黄リンやタリウム塩やリン化亜鉛で猛毒であるが、ヒトの誤食に配慮して、低毒性のクマリン系のものが使用されている)を置いて食べさせる。ただし、ワルファリンの薬剤抵抗性を持った、スーパーラット(クマネズミ)も報告されている。 ネコをペット(家畜)として飼育する。 動物の嫌う煙(蚊取線香など)や刺激臭(ハッカ、ハーブ、樟脳臭を充満させる。樟脳はゴキブリなどの虫にも効くが、これらの刺激臭は愛玩動物にも影響を及ぼす。 出入口をふさぐ。ネズミは1センチの隙間があれば通過可能である。 出入口を調べた上で、ドライアイスを投入して窒息死させる。 ネズミが嫌悪する超音波、電磁波を発生させるとする機器について。公正取引委員会は、電磁波によるネズミ撃退器について「効果が認められない」として、排除命令を出した事がある オーム電機は、発売した超音波によるネズミ嫌悪器を、効果が実証できないとして、返金を受けつけた事がある。 アパートやマンションに居住している場合、駆除業者へ依頼できるのは、大家もしくは管理組合の許可が必要であり、住人は居室で簡易な対策しか取れない。 ネズミ駆除の料金は、防除する範囲や業者によって違うが、5万円前後からが多いようである。
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