ニュートラム暴走衝突事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:16 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「ニュートラム暴走衝突事故」の解説
1993年(平成5年)10月5日 17時30分ごろ(無人運転車両による脱線事故) 大阪市交通局(現・大阪市高速電気軌道)の新交通システム(AGT路線)である南港ポートタウン線(ニュートラム)住之江公園駅構内で、中ふ頭発住之江公園行き100系電車第13編成(4両編成・無人運転)が本来の停止位置から50 mも暴走し、約30 km/hで車止めに衝突して停止。乗客217人が負傷した。 事故の原因は、ブレーキ指令信号を伝える中継継電器内のリレーの一部が通電不良を起こし、ブレーキが作動しなかったものと見られるが、警察の再現実験では再現ができなかった。 大阪市交通局は事故から1か月半は全線で運行を停止し代行バスを走らせたが、その後11月19日に配線の組み換えや二重化を行うなどの対策を施した上で、添乗員を乗せて運行を再開し、2000年2月19日に無人での運行を再開した。 13編成の先頭車両は修復不可能なダメージを受けており、他の車両も塩害による老朽化が進行していたため、100A系に置きかえられそのまま廃車となった。 また、2006年4月14日に同様のAGT路線であるゆりかもめで発生した車輪脱落事故の直後は、事故に対する警戒のため、当路線でも一時的に有人手動運行を行っていたが、同年4月17日に無人運行を再開した。 なお、後に100A系の置き換え用として登場した200系では、本件の事故の当該編成と同じ編成番号が飛ばされている。
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