ドルフィン2級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 01:28 UTC 版)
「ドルフィン級潜水艦」の記事における「ドルフィン2級」の解説
2006年、イスラエルはホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船との間で2隻を追加調達する契約を締結した。この2隻はドルフィン1級に対して排水量で28%大きく、212A型潜水艦と同型のAIP機関を搭載することとされた。2006年7月6日、ドイツ政府は2012年の引き渡しに向けた建造促進費用として1億7千万ユーロの融資を行うことを決定した。建造費は2隻で13億ユーロとされ、その1/3をドイツが負担した。2010年には6隻目の追加発注の可能性に関する協議が持たれているという報道がされたが、イスラエルおよびドイツの双方ともこれを否定した。しかし、2011年にイスラエルは6隻目を発注し、その建造費10億ドルは自己資金で賄うと報道された。2011年7月にはドイツのトーマス・デメジエール国防相とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相およびエフード・バラック国防相の会合で、6隻目の建造費5-7億ユーロのうち、1億35百万ユーロをドイツが負担することが合意された。 2016年にはラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズが開発した新型ソナーをドルフィン級全艦に取り付ける作業が2年前から行われていることが明らかにされた。このソナーは、ノイズの影響の大部分を排除できるアルゴリズムにより、従来よりも低ノイズの艦船や遠方にある艦船を探知することができる。 2016年末には、さらに3隻を追加購入する交渉が行われていると報じられた。在任中、追加購入に反対していた前国防相モーシェ・ヤアロンは アヴィチャイ・マンデルブリット司法長官に対して、以前ティッセンクルップのイスラエル代理人であるミキ・ガノアの事務所で働き、現在はネタニヤフ首相の個人弁護士であるダヴィド・シムロンを含めて交渉過程を調査すべきであると要請した。2016年11月23日にマンデルブリット司法長官は検察官に調査を指示することを決定した。 2017年10月、イスラエルがドルフィン1級3隻を2027年から代替するための後継艦をドイツから購入し、ドイツは費用の半額を負担することについて覚書が締結された。
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