ドイツ人傭兵部隊の抵抗が崩壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/03 03:35 UTC 版)
「トレントンの戦い」の記事における「ドイツ人傭兵部隊の抵抗が崩壊」の解説
畑にいたドイツ人傭兵部隊は再編成を試み、もう一度町を取り返して突破口を開こうとした。ラールは町の北にある高台の大陸軍側面を衝くことに決めた。ラールは「前へ!進め!進め!」と呼びかけ、旅団の鼓笛隊がドイツ兵の気魄を上げるために笛、ラッパや太鼓を鳴らし、ドイツ兵は動き始めた。 ワシントンはこのときまだ高台に居り、ドイツ兵が大陸軍の側面に進んでくるのを見て、その方向に戦闘隊形を作ることができるように部隊を動かした。ドイツ兵2個連隊はキング通りの方向に進み始めたが、3方向から来る大陸軍の大砲に捕まってしまった。大陸軍のある兵士は家屋の中に陣を取り、撃たれにくくしていた。何人かの市民ですらドイツ兵との戦闘に加わった。それにも拘わらずドイツ兵は前進し、捕獲されていた大砲を取り戻した。キング通りの上手にいたノックスはドイツ兵が大砲を取り戻すのを見て、再度奪取を命じた。6名の兵士が走り、短時間の闘争の後で大砲を奪取し、それをドイツ兵の方向に向け直した。ドイツ兵の大半はその大砲を発砲できず、攻撃は止まった。ドイツ兵の隊列が崩れ、散らばり始めた。この時点でラールは致命傷を負っていた。ワシントンが高台から降りてきて部隊を率い、「進め、勇敢な仲間達よ、私に続け!」と叫んだ。ドイツ兵の大半が果樹園の中に後退し、大陸軍が急迫して直ぐに包囲した。ドイツ語を話すアメリカ兵が降伏条件を伝え、ドイツ兵が応じた。 クニプハウゼン連隊の残りはラール連隊と合流するよう命じられたが、誤解のために反対方向に進んだ。彼等は橋を渡って逃げようとしたが、橋が占領されていることが分かった。大陸軍が直ぐに掃討を試み、ドイツ兵の突破口を開こうという試みも失敗した。彼等は橋から遮断されサリバン隊に包囲されて降伏を強いられた。この連隊は旅団の他の部隊よりも数分後に降伏した。
※この「ドイツ人傭兵部隊の抵抗が崩壊」の解説は、「トレントンの戦い」の解説の一部です。
「ドイツ人傭兵部隊の抵抗が崩壊」を含む「トレントンの戦い」の記事については、「トレントンの戦い」の概要を参照ください。
- ドイツ人傭兵部隊の抵抗が崩壊のページへのリンク