デモンストレーション・いけばなLIVE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 12:47 UTC 版)
「草月流」の記事における「デモンストレーション・いけばなLIVE」の解説
いけばなの手さばき・技能そのものに注目する草月流特有の技術にデモンストレーションがある。作品完成後に初めて観賞を促すのではなく、「後ろいけ」によって制作過程を見せるデモンストレーション(実演)をする。後ろいけは、いけ手が花器などの背面に立ち、観客・生徒側を正面にして見せ、時には解説を加えながら、作品の背後から手探りでいけ上げていく。台などで遮られない場合でも、作品完成まで作者は作品後方に立ち、正面から出来ばえを確認することはない。作品の後ろ側(舞台裏)を見せず、いけ手が観客に背を向けないことが特徴で、観客は作品がゼロから展開していく様子を遮るものなく終始鑑賞できる。2008年の洞爺湖サミットでは、勅使河原茜家元が各国首脳夫人が集うパーティーで季節のいけばなのデモンストレーションを行い好評を得、ホワイトハウスから礼状を贈られた。 デモンストレーションの延長として「いけばなLIVE」がある。演劇・舞踊・音楽などの舞台美術として草月流の作品が使われることがあるが、いけばなLIVEは、いけばなそのものをメインの演目とし、音楽・照明効果なども駆使し、大作を舞台上にゼロから創り上げる過程を観客に見せるパフォーマンス・ショーとして行う。制作は家元の指示の元、草月アトリエスタッフが黒子の役割で組み立て作業を行う。(この場合は作品のサイズが何メートルにも及ぶため、小品が主なデモンストレーションと違い、あらゆる方向からバランスを確認する)
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