デイトナからテスタロッサへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:06 UTC 版)
「マイアミ・バイスのフェラーリ」の記事における「デイトナからテスタロッサへ」の解説
番組のヒットと共にデイトナ・スパイダーも大人気となったが、一方でこの成り行きを快く思わない人物がいた。フェラーリの社長エンツォ・フェラーリである。シーズン2を放映中の1985年頃からフェラーリ社はコピー品を製造販売するレプリカメーカーに警告文を送り始めた。 さらに偽デイトナの排除と自社製品のプロモーションを兼ねて、フラッグシップモデルのテスタロッサを「マイアミ・バイス」に無償で提供する案を提示してきた。マイケル・マンはこの申し出を快諾したというがフェラーリとのトラブルを回避するためだったとも言われている。 マイケル・マンは走行シーン用とカメラ取付用の2台のテスタロッサを要望し、代わりにフェラーリ側は偽デイトナを2度と使わない条件を設けた。しかし問題はソニー・クロケットが”命の次に大切な”デイトナをそう易々と交換させられない点である。カーチェイスでクロケットが事故を起こして大破する案が挙がったがマンは納得せず、もっと劇的かつ決定的な結末をと思い付いたのがスティンガーミサイルで木っ端微塵に爆破するシーンだった。 2台の黒のテスタロッサはフェラーリノースアメリカより正式に納入された。「無差別テロリストの恐怖!」にはテロリスト一味が所有する車として登場するが、その後1台を損傷させてしまい、それをきっかけに夜間撮影でもボディラインが映える白で塗装された。ドン・ジョンソンが大破させたという噂もあったが真相はわからない。 デイトナが爆破されるエピソード「無差別テロリストの恐怖!」(リーアム・ニーソンがゲスト)はシーズン3・第7話の予定だったが、NBCはこのセンセーショナルなシーンこそ新シーズンの幕開けに相応しいと考え第1話に変更した。こうして第1話用として作られていた「復讐のガンマン・最後の決闘!」(ウィリー・ネルソンがゲスト)が第7話に移動したため、爆破されたはずのデイトナが再び登場するという矛盾が発生してしまった。この回はテスタロッサが登場しないにも関わらずエンドクレジットに"Crockett's Car Furnished by FERRARI NORTH AMERICA" (クロケットの車はフェラーリノースアメリカが支給した)という文言まで添えられている。
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