DNAコンピュータ
別名:DNAコンピューター
【英】Deoxyribonucleic acid computer, DNA computer
DNAコンピュータとは、生体のDNA(デオキシリボ核酸)に含まれる塩基を演算素子として用いるコンピュータのことである。
DNAコンピュータは、DNAを構成する4つの塩基「アデニン(A)」「チミン(T)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」の分子配列および酵素の作用を、演算処理の分野に応用したもの。RSA暗号の開発者のひとりであるレオナルド・エーデルマン氏によって、1994年に提唱された。
2011年1月現在、DNAコンピュータは演算結果にエラーが混入しやすかったり、演算結果の抽出に時間がかかったりするなどの問題を抱えているため、実用段階までには至っていない。しかし将来的に実用化された場合、問題の種類によっては現在のスーパーコンピュータを大幅に上回る演算速度が期待されている。
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