レオナルド・エーデルマンとは? わかりやすく解説

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レオナルド・エーデルマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 10:25 UTC 版)

Leonard Max Adleman
レオナルド・マックス・エーデルマン
生誕 (1945-12-31) 1945年12月31日(78歳)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州
国籍 アメリカ合衆国
研究分野 計算機科学
分子生物学
研究機関 南カリフォルニア大学
出身校 カリフォルニア大学バークレー校
主な業績 RSA暗号
DNAコンピュータ
主な受賞歴 チューリング賞(2002)
プロジェクト:人物伝
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レオナルド・マックス・エーデルマンLeonard Max Adleman, 1945年12月31日 - )は、アメリカ暗号の研究者理論計算機科学者レナード・エイドルマンとも

南カリフォルニア大学計算機科学分子生物学の教授を務めている。1978年ロナルド・リベストアディ・シャミアとともにRSA暗号を発明したことで知られる。RSA暗号は電子署名などコンピュータセキュリティアプリケーションに広く使われている。この業績により2002年チューリング賞を受賞。また、DNAコンピュータの考案者でもある。

経歴

カリフォルニア州生まれでサンフランシスコ育ち。カリフォルニア大学バークレー校で学び、1968年に数学の学士号、1976年に情報工学の博士号を取得。

1982年にC. PomeranceやR. S. RumelyとともにAPR素数判定法を発見した。1994年Molecular Computation of Solutions To Combinatorial Problems(組合せ問題の分子計算による解法)と題した論文で、計算機として実験的にDNAを使用することを論じた。この中で、彼は7ノードのハミルトン閉路問題巡回セールスマン問題に似たNP完全問題を解いた。ノード7、パス14という問題規模は非常に小さかったが、この論文はDNAによるアルゴリズムの計算の成功例として知られている。使われたDNAは40bpのDNA鎖であり、プログラム内蔵型でもなかった。いずれにしても、これによってDNAコンピュータが大規模な組合せ最適化問題に適用できる可能性が示された。

RSA暗号の発明への貢献により、エーデルマンはロナルド・リベストアディ・シャミアと共に2002年チューリング賞を受賞した。

教え子のフレッド・コーエン1984年に書いた論文 Experiments with Computer Viruses(コンピュータウイルスの実験)によれば、コンピュータウイルスという用語はエーデルマンが考案したという。

エーデルマンはハッカーを描いた映画『スニーカーズ』で数学に関するコンサルタントとして関与した。

参考文献

  • R. L. Rivest, A. Shamir and L. M. Adleman, A method for obtaining digital signatures and public-key cryptosystems, Comm. ACM, 21(1978年), 258--261.
  • L. M. Adleman, C. Pomerance and R. S. Rumely, On distinguishing prime numbers from composite numbers, Ann. of Math. 117(1983年), 173--206.

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