ディリマン (Diliman)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:53 UTC 版)
「ケソン市」の記事における「ディリマン (Diliman)」の解説
市の南部中心に位置するディリマン (Diliman) 地区は、市庁舎を含む、多くの官庁が所在しているところである。また、ディリマン地区はフィリピン大学のメインキャンパスの所在地でもある。さらに、15ヘクタールのキャンパスを持つ極東工科大学(Far Eastern University's Institute of Technology:現在のFEU-FERN大学)は、ディリマン地区の中心部に位置している。 地区の中心部に、故大統領のマニュエル・ケソンが埋葬されているケソン・メモリアルがある。大理石で建てられた記念碑は、この地区で最も高い構造物である。 ケソン・メモリアルの廻りには、環状路 (Elliptical Road : R-7/C-5) として、全長約2キロメートルのケソンメモリアルサークルが走っている。 この環状路は、コモンウェルス通り (Commonwealth Avenues : R-7/C-5) 、ビサヤ通り (Visayas Avenues) 、カラヤアン通り (Kalayaan Avenues) 、東通り (East Avenues) 、北通り (North Avenues : C-5) 、ケソン通り (Quezon Avenues : R-7) の六つの大通りに接続しており、東通り、北通り、ケソン通りがエドサ通り (Epifanio de los Santos Avenue(EDSA)(C-4)) や、メトロ・マニラの主な高速道路へのアクセスに利用できる。 フィリピンで最も大きな市役所の1つであるケソンシティホール (Quezon City Hall) は、この環状路に沿って位置し、広々とした公園と空地に囲まれている。 また、いくつかの中央政府官庁および出先機関がこの地区に位置している。税務署 (BIR) 、社会保障庁 (SSS) 、電力公社 (The National Power Corporation) 、火山地震研究所 (Philvolcs) 、国立コンピュータセンター (NCC) 、オンブズマンのオフィス、農務省 (DA) 、農業改革省 (DAR) 、環境省、および天然資源省 (DENR) の事務局などが所在している。 さらに、このサークルの付近には、多くの重要な医療施設や団体も位置している。東通り沿いには、国立心臓センター、東通り医療センター (EAMC) 、国立腎臓移植研究所、国立精神医療協会等が所在し、北通り沿いには、老人記念医療センター (VMMC) とフィリピン健康協会、ケソン通り沿いには、国立小児医療センターと呼吸器医療センターが所在している。 ディリマン (Diliman) 地区の残りの大部分は、Teachers Village、U.P.Village、Sikatuna Village等の住宅地となっている。住宅地内の多くの建物は、フィリピン大学 (U.P.) 、アテネオ大学 (Ateneo College) 、およびミリアム大学 (Miriam College) に通う市外の学生のための、ボーディングハウス(貸し部屋)に変更されたが、Teachers VillageやU.P. Villageなどの、フィリピン大学キャンパスにより近いものについては普通の住宅形式のままで残っている。地区の境界となっているカティプナン通り (Katipunan Road : C5) は、アテネオ大学とミリアム大学の前を通り、フィリピン大学の裏側も通っている。
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