テゼの様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 10:16 UTC 版)
和解の教会("Church of Reconciliation"):現在、テゼ共同体の一日3回の祈りが行われている教会。1950年代以降に訪問者が急増したため、村の教会でともに祈ることが難しくなったため、1960年代前半にドイツ人の寄贈により建築された。1970年代には、当初建設された和解の教会にも人が入りきらなくなり、現在に至るまで拡張・増築を重ねている。 クリプト(地下聖堂): 和解の教会の地下にある聖堂。朝の共同の祈りの前に、この聖堂でカトリックのミサが行われる。 アングリカン・チャーチ: 和解の教会の内部で、正面右そでの隠れた位置にあるため、訪問者からは見えない。共同の祈りの際、教会の奥まで入っていくことが難しい高齢の修道士が祈りを捧げている場所。 オーソドックス・チャーチ: クリプトのさらに奥にある、数々のイコンで飾られた聖堂。正教会の聖職者がいる際に、この聖堂で聖体礼儀が行われる。 サント=マリー=マドレーヌ教会("L'église Sainte-Marie-Madeleine"): ロマネスク様式で建築されたテゼ村の小さな教会堂。一般には、「村の教会」または「ロマネスク教会」と呼ばれている。ブラザー・ロジェがテゼに住み始めた初期に、過疎化が進んだテゼ村で、同教会はほとんど使われないままにあった。ブラザー・ロジェは、カトリック教会からこの教会の使用許可を得て、共同の祈りの場として用いた。現在も、完全な黙想のうちに過ごしたい人々のための祈りの場として使われている。近年のテゼで制作されているCDのほとんどは、この教会で収録されたものである。なお、同教会は12世紀頃のものと言われており、フランスの歴史的建造物に指定されている。ブラザー・ロジェ、ブラザー・ロジェの母、およびその他の亡くなったブラザーはこの教会に埋葬されている。 エル・アビオド("El Abiodh"):テゼに協力するカトリックのシスターが日中拠点にしている場所。訪問者のための救護所があり、女性の訪問者の世話などを担当している。ブラザー・ロジェに深く共感したイエスの小さい姉妹マドレーヌは、テゼ内に友愛の家を作ることを真剣に検討していた。テゼに建てられたシスターの活動拠点が、姉妹会に縁の深い「エル・アビオド」という名前になったのはそのことに由来する。
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