チアチア語へのハングル導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 12:14 UTC 版)
「ハングル」の記事における「チアチア語へのハングル導入」の解説
詳細は「チアチア語」を参照 2009年には、ハングル世界化プロジェクトによって、インドネシアの少数民族チアチア族がチアチア語の文字表記にハングルを導入した。韓国の訓民正音学会が中心となって、チアチア語のハングル表記をすすめた。 チアチア語にはアルファベットやアラビア文字では表せない音があるが、ハングルなら表記が可能であるかもしれないと採用された。チアチア語は「固有の文字を持たず、固有語を失う危機にあった」ため、韓国の団体が提案し、2009年7月、バウバウ市にてハングル普及覚書を交わした。 一方、バウバウ市はインドネシア政府と相談せずに導入を決定しており、インドネシア政府もハングルを公式文字として採用していないと発表している。また、この表記法はチアチア語の音韻を反映するものではなく、朝鮮語の事情にあわせて作成されたものであり、趙義成は「アジアの一半島とその周辺でしか用いない文字をあえて採用する必要はない」として、世界的に汎用性のあるラテン文字でチアチア語を表記した方がはるかに合理的で効率的であるとした。 2018年に放送された韓国のテレビ番組によれば、村の看板や教科書などでいまだに使われている。
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