ダービー出走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/11/06 13:43 UTC 版)
サンタアニタダービーでの優勝により、シルバースプーンはリグレット以来の牝馬によるケンタッキーダービー制覇の可能性ありと、一躍話題の焦点となった。前年1958年には同じくサンタアニタダービーに優勝して牡馬クラシックに挑んだシルキーサリヴァンの前例もあり、シルバースプーンは西海岸の競馬関係者らの期待を一身に集めた。スポーツ・イラストレイテッドのダービー特集号であった4月27日号では、シルバースプーンが表紙を飾っている。 シルバースプーン陣営は4月のうちにチャーチルダウンズ競馬場に到着して、そこでケンタッキーダービー前に同地のステッピングストーンパースという7ハロン戦(約1408メートル)に出走した。しかしここで同じく出走予定馬であったソードダンサーの3着に敗れ、連勝は6で途切れてしまった。 1959年5月2日のケンタッキーダービーには、エヴァーグレーズステークス勝ち馬のファーストランディングが1番人気に支持され、それに次ぐ2番人気にブルーグラスステークスの勝ち馬トミーリー、さらにはフロリダダービー勝ち馬のトロイラス、前走で敗れたソードダンサーなども出走し、シルバースプーンは単勝11.8倍の8番人気であった。 スタート良く飛び出したシルバースプーンは、トロイラスとトミーリーが先行する流れのなかで中団9番手につけて進んでいった。半マイルを過ぎたところで順位を上げ始め、1マイルを過ぎたところで3番手まで進んだものの、同じく順位を上げていったソードダンサー、および後退していったトロイラスを尻目に前に残り続けたトミーリーはまだ前を行っていた。最後の直線に至ってもこの2頭を追い抜くことは敵わず、トミーリーはソードダンサーとの叩きあいをハナ差制して優勝、一方のシルバースプーンはファーストランディングとロイヤルオービットにも追い抜かれて5着に終わった。 敗戦後、シルバースプーンは以降のクラシック戦線には出走せず、カリフォルニアに戻った。
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