ダービー制覇へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:11 UTC 版)
1921年の初戦は、イギリスクラシック三冠の第1戦2000ギニーステークスであった。モートンはクラシック競走に勝つ自信に満ちていたが、肝心のユーモリストは最後のゴール手前でよろけて失速、クレイグアンエランとレモノーラの2頭に追い抜かれて3着になった。 そしてその年の2戦目に迎えたダービーステークスでは、鞍上にスティーブ・ドナヒューを乗せての出走となった。レースにおいて、ドナヒューはユーモリストを先頭を行く馬の後ろにぴたりとつけて進ませ、タッテナムコーナーの手前まで楽に追走させた。そしてドナヒューのゴーサインが出ると、ユーモリストは弾けるようにゴールへと駆け出して行った。直線でクライグアンエランに追い詰められ、一瞬アスターに並びかけられたが、クビ差でこれらを抑えつけて勝利、見事ダービーの栄冠を手にした。 この激戦でユーモリストは疲れきり、ウィナーズサークルでは弱々しく震えていた。モートンはエプソム競馬場内で一晩を過ごす準備をさせて宿泊、翌日にモートンの厩舎があるバークシャーのワンテージに戻った。その後、ユーモリストが競馬場に戻ってくることはなかった。
※この「ダービー制覇へ」の解説は、「ユーモリスト」の解説の一部です。
「ダービー制覇へ」を含む「ユーモリスト」の記事については、「ユーモリスト」の概要を参照ください。
- ダービー制覇へのページへのリンク