ダービー優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:21 UTC 版)
「ニジンスキー (競走馬)」の記事における「ダービー優勝」の解説
6月3日に行われたダービーステークス(エプソムダービー)では、ニジンスキーは1番人気に支持されたものの、単勝オッズは生涯で最も高い2.4倍となった。1マイル半(約2423メートル)のダービーは、ニジンスキーにとっては距離が長すぎるのではないかと懸念された。父のノーザンダンサーは12ハロンで行われたベルモントステークスで3着に敗れていたし、母のフレーミングペイジも1マイル半のレースに勝ったことがなかった。後方から一気に追い込む2000ギニーの勝ちかたは、短距離馬の印象を与えた。 最大のライバルはフランスのジル(Gyr)とみられた。ジルはシーバードの産駒で、フランスで既にダリュー賞やオカール賞(en)といった中長距離の重賞を勝っていた。このほか、リュパン賞の勝ち馬スティンティノやオブザーヴァーゴールドカップ優勝馬のアプルーヴァル(Approval)がこれに続いた。 大型馬のジルはスタートでゲートに頭をぶつけてしまった。ニジンスキーは有力馬たちのマークに遭い、他の馬に取り囲まれた。残り400メートルほどの地点で、ジルが抜けだして先頭に立った。しかし、ピゴット騎手は最後の直線に入るまで追い出すのを待っていた。ニジンスキーはものの数完歩でジルを一気にかわし、2馬身半差をつけて優勝した。優勝タイムは(当時)マームードに次ぐダービー史上2番目に速いタイムであった。2着にはジル、3着にはスティンティノが入った。 その後アイルランドに戻り、6月27日のアイリッシュダービーに出走した。めぼしい相手はダービー5着のメドウヴィル(Meadowville)程度しかおらず、メドウヴィルに3馬身の着差をつけて優勝した。
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