ダラス-フォートワース国際空港とは? わかりやすく解説

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ダラス・フォートワース国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/23 14:53 UTC 版)

ダラス・フォートワース国際空港
Dallas/Fort Worth International Airport
空港空撮
連邦航空局・空港図
IATA: DFW - ICAO: KDFW
概要
国・地域 アメリカ合衆国
所在地 テキサス州
母都市 ダラスフォートワース
種類 公共
所有者 ダラス市、フォートワース市
運営者 DFW Airport Board
拠点航空会社
敷地面積 6,963 ha
標高 185 m (607 ft)
座標 北緯32度53分49秒 西経97度02分17秒 / 北緯32.89694度 西経97.03806度 / 32.89694; -97.03806
公式サイト 公式ウェブサイト
地図
DFW/KDFW
DFW/KDFW
空港の位置(テキサス州)
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
13L/31R 2,743×61 コンクリート
13R/31L 2,835×46 コンクリート
17C/35C 4,085×46 コンクリート
17L/35R 2,591×46 コンクリート
17R/35L 4,085×61 コンクリート
18L/36R 4,084×61 コンクリート
18R/36L 4,084×46 コンクリート
ヘリパッド
番号 長さ (m) 表面
H1 48 コンクリート
統計(2024年)
旅客数 8,781万人
出典:公式サイト[1]
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ダラス・フォートワース国際空港(ダラス フォートワースこくさいくうこう、: Dallas/Fort Worth International Airport)は、アメリカテキサス州ダラスフォートワース付近に位置する国際空港である。

敷地面積は成田国際空港の約6倍を誇り、アメリカではデンバー国際空港に次ぐ広さとなっている。

世界最大の航空会社の一つであるアメリカン航空が当空港をメインハブ空港として運用し、本社も付近に置いている。

歴史

開港以前のこの地域の空港

  • 1927年、テキサス州の都市であるダラスが、同じくテキサス州の都市であるフォートワースに対し、共同で空港を建設、運営するという提案を行った。しかし、フォートワースはその提案を断り、ダラスがラブフィールド、フォートワースがミーチャムフィールドという飛行場をそれぞれ建設した。
  • 1940 年、ダラス/フォートワース地域に巨大空港を建設する計画が発表され、1,900,000 米ドルが予算に計上された。しかし、建設に至らず、計画自体も1942年に放棄された。
  • 第2次世界大戦後、フォートワースが主体となって、エイモン・カーター・フィールドが建設され、1953年から旅客便発着を開始した。この空港は、当空港開港の1974年まで運営されていた。
  • 1961年、ダラスのラブフィールドの混雑が問題となっていたこともあって、連邦航空局(FAA)が共同空港の建設を再び提案。
  • 1964年、新空港の建設地を決定。
  • 1969年、建設が開始。
  • 1973年9月20日から23日にかけて、落成式典が行われ、超音速機コンコルドも飛来した。

開港

  • 1974年1月13日、ダラス/フォートワース地域空港として開港。当時は世界最大の空港であった。(1975年にモントリオール空港が上回った)当初から、ブラ二フ航空が運航拠点とした。
  • 1981年、アメリカン航空がハブ空港機能を置く。
  • 1982年、初の長距離路線として、アメリカン航空のロンドン線が就航。
  • 1983年1月、アメリカン航空が本社を当空港付近に移転。
  • 1985年、ダラス・フォートワース国際空港に改称。
  • 1988年の短期間、ブリティッシュエアウェイズロンドン線にコンコルドを投入。
  • 1988年、デルタ航空のリージョナル線向けに、ターミナルEのサテライトターミナルが開業した。1991年をピークに、デルタ航空も当空港にハブ機能を置いていた。
  • 1989年、アメリカン航空が東京線を開設。
  • 1989年、空港当局が、ターミナルを改築し、2本の滑走路を追加する計画を発表した。
    • 1990年、アービング市、ユーレス市、グレープバイン市によって、拡張計画を阻止する裁判が提訴された。
    • 1994年に勝訴し、拡張工事が開始された。
    • 1996年、新滑走路1本が供用を開始。
    • 1996年、4本の滑走路が延長された。
  • 2003年、空港内のターミナル間列車サービスが廃止された。
  • 2004年、デルタ航空が当空港のハブ機能を閉鎖し、発着便を、1日250便以上からわずか21便に削減した。
  • 2005年、ターミナルD、DFWスカイリンクが開業。
  • 2014年9月、世界最大の旅客機エアバスA380型機が初飛来。
  • 2017年1月、ターミナルAがリニューアルオープン。2017年8月にターミナルE、2017年12月にターミナルBが続いて開業。
  • 2018年6月、空港としては世界で初めて、敷地内に独立した緊急治療室が開設された。
  • 2023年、フロンティア航空が乗務員拠点を設立。

施設

ターミナル

ターミナル レイアウト
上空から

ターミナルは半円形に5つ(A-E)あり、合計224のゲートがある。また、ターミナFが建設中である。

ターミナルは空港中央部の南北幹線道路(テキサス州高速道121号線)の両側に配置されており、ターミナルの中心には立体駐車場がある。そのため、車と航空機の間の人の動線が最小となるような設計が行われた。しかし、この設計のため、飛行機の乗り換え経路が長くなってしまった。そのため、ターミナルA・B・C間には、世界最速の空港内人員輸送システムである「スカイリンク」が導入されている。

なお、ターミナルのデザインは日本の新千歳空港の国内線ターミナルを建設する際の参考となった。

  • ターミナルDは、国際線のメインターミナルとなっており、税関国境警備拠点があるほか、世界最大の旅客機エアバスA380に対応したゲートもある。一部のカナダ路線などはターミナルEを発着するが、他は基本的にターミナルDを発着する。
  • ターミナルFは、最新のターミナルであり、2027年の開業が予定されている。

ターミナル一覧

  • ターミナルAには、36ゲートがある。
  • ターミナルBには、45ゲートがある。(メインターミナルに35、サテライトビルに10)
  • ターミナルCには、38ゲートがある。
  • ターミナルDには、33ゲートがある。
  • ターミナルEには、41ゲートがある。(メインターミナルに26、サテライトビルに15)
  • ターミナルFは、31ゲートが建設される予定。(現在も建設中)

航空会社と就航地

国内線

航空会社 就航地
アメリカン航空 オールバニアルバカーキアトランタオースティン、ベーカーズフィールド、ボルチモアボイシボストンボーズマンバッファローバーバンクシーダーラピッズ・アイオワシティチャールストンシャーロットシカゴ/ORDシンシナティクリーブランドコロラドスプリングス、コロンビア(サウスカロライナ)、コロンバス(オハイオ)デンバーデモイン、デスティン・フォートウォルトンビーチ、デトロイト、ベイル・イーグル、エルパソフェイエットビルフォートローダーデールフォートマイヤーズフレズノグランドラピッズグリーンズボロ、グリーンビル・スパルタンバーグ、ハリスバーグハートフォードホノルルヒューストンインディアナポリスジャクソンホールジャクソンビルカフルイカンザスシティキーウェストケベック・シティ、ノックスビル、ラスベガス、リトルロック、ロサンゼルス/LAXルイビル、マディソン、マッカレン、メンフィスマイアミミルウォーキーミネアポリス・セントポール、ミズーラ、モントレー、モントローズ、マートルビーチナッシュビルニューオーリンズニューヨーク/JFKニューヨーク/LGAニューアークノーフォークオクラホマシティオマハオンタリオオレンジカウンティオーランドパームスプリングス、ペンサコーラ、フィラデルフィアフェニックスピッツバーグポートランドローリー・ダーラムリノリッチモンドサクラメントセントルイスセント・トーマスソルトレイクシティサンアントニオサンディエゴサンフランシスコサンノゼ、サンルイスオビスポ、サンタバーバラサラソータ、サバンナ・ヒルトンヘッド、シアトルスーフォールズスポケーンシラキュースタンパツーソンタルサワシントン/ダレスワシントン/ナショナルウェストパームビーチ、ウィルミントン
アメリカン・イーグル アビリーン、アルバカーキ、アレクサンドリア、アマリロ、アップルトン、アシュビル、アスペン、オーガスタ、オースティンバトンルージュ、ボーモント、ビリングスバーミングハム、ビスマーク、ブルーミントン・ノーマル、ブラウンズビル・サウスパドレ島、シーダーラピッズ・アイオワシティシャンペーン、チャタヌーガ、カレッジステーション、コロラドスプリングス、コロンビア(ミズーリ)、コロンビア(サウスカロライナ)、コロンバス(ミシシッピ)、コロンバス(オハイオ)、コーパスクリスティ、デイトンデモイン、デュランゴ、エルパソ、エバンズビル、ファーゴフェイエットビル、フラッグスタッフ、フォートスミス、フォートウェイン、ゲインズビル、ガーデンシティ、グランドアイランド、グランドジャンクション、グリーンビル・スパルタンバーグ、ガルフポート・ビロクシ、ハーリンジェンヒューストン/ホビーヒューストン/インターコンチネンタルハンツビルアイダホフォールズジャクソンカンザスシティ、キリーン、ノックスビル、ラファイエット、レイクチャールズ、ラレド、ロートン、レキシントン、リトルロック、ロングビュー、ルイビルラボック、マンハッタン(カンザス)、マッカレン、メンフィスミッドランド、ミズーラ、モービル、モリーン、モンロー、モンテレイ、モンゴメリー、ナッシュビルニューオーリンズオクラホマシティ、パナマシティ、ペンサコーラ、ピオリア、プロボ、ラピッドシティ、ロズウェル、セントジョージ、セントルイス、サンアンジェロ、サンタフェ、サバンナ、シュリーブポート、スーフォールズ、サウスベンド、スプリングフィールド、スティルウォーター、タラハシー、テクサーカナ、トライシティーズ、タルサ、タイラー、ウェーコ、ウィチタ、ウィチタフォールズ、ウィルミントン、ユマ
ユナイテッド航空 シカゴ/ORDデンバーヒューストンニューアークサンフランシスコワシントン/ダレス
ユナイテッド・エクスプレス ヒューストン
デルタ航空 アトランタボストンデトロイトロサンゼルス/LAXミネアポリス・セントポールニューヨーク/JFKニューヨーク/LGAソルトレイクシティシアトル
スピリット航空 アトランタボルチモアボストンシャーロットシカゴ/ORDコロンバスデトロイトフォートローダーデールヒューストンインディアナポリスカンザスシティラスベガスロサンゼルス/LAXメンフィスマイアミミルウォーキーニューオーリンズニューヨーク/LGAニューアークオーランドフィラデルフィアフェニックスローリー・ダーラムサンアントニオサンノゼ
フロンティア航空 ボルチモアボストンシャーロットシカゴ/ORDシカゴ/MDWデンバーデトロイト、ベイル・イーグル、ヒューストンラスベガスロサンゼルス/LAXマイアミミネアポリス・セントポールニューヨーク/JFKニューヨーク/LGAノーフォークオーランドフィラデルフィアフェニックスローリー・ダーラムソルトレイクシティサンディエゴサンフランシスコシアトルタンパワシントン/ダレス
アラスカ航空 ポートランドシアトル
サンカントリー航空 ミネアポリス・セントポール
ジェットブルー航空 ボストン
Avelo Airlines ニューヘイブン
Breeze Airways プロボ
Contour Airlines フォート・レオナード・ウッド、グリーンビル、テューペロ
Denver Air Connection クローヴィス
Southern Airways Express エルドラド、ハリソン、ホットスプリングス

国際線

航空会社 就航地
アメリカン航空 ベリーズシティボゴタカルガリーカンクン、コスメル、ダブリン、ドゥランゴ、フランクフルトグアダラハラグアテマラシティレオンリベリア(コスタリカ)ロンドン/LHRマドリード、マサトラン、メリダメキシコシティモンテゴ・ベイモンテレイ、モレリア、オアハカ、パリ/CDGプエルト・バヤルタプンタ・カナ、ケレタロ、ロアタン、ローマ/フィウミチーノサンホセロス・カボスサンフアン、サン・ルイス・ポトシ、サンサルバドルサンパウロ/グアルーリョスソウル/仁川上海/浦東東京/羽田東京/成田トロント、トゥルム、バンクーバー
アメリカン・イーグル アグアスカリエンテスチワワ、タンピコ、トレオン、ベラクルス、サカテカス
スピリット航空 カンクンサンフアン
エア・カナダ トロント
アエロメヒコ航空 メキシコシティ
ボラリス グアダラハラメキシコシティ、モレリア、サン・ルイス・ポトシ
ビバアエロブス レオンメキシコシティモンテレイ、ケレタロ
アビアンカ航空 ボゴタ
アビアンカ・エルサルバドル サンサルバドル
日本航空 東京/羽田
大韓航空 ソウル/仁川
キャセイパシフィック航空 香港
エミレーツ航空 ドバイ
カタール航空 ドーハ
ロイヤル・ヨルダン航空 アンマン(2026年5月10日より運航開始予定)
エールフランス パリ/CDG
ルフトハンザドイツ航空 フランクフルト
イベリア航空 マドリード
フィンエアー ヘルシンキ
ターキッシュ エアラインズ イスタンブール
カンタス航空 メルボルンシドニー
フィジー・エアウェイズ ナンディ

空港アクセス

空港からはライトレール、通勤鉄道でダラスやフォートワースと結ばれている。ターミナルA駅とB駅は乗り換えが可能である。

脚注

  1. ^ dfwairport.com – Traffic Statistics 2024”. 2025年9月12日閲覧。

関連項目

外部リンク





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