ダニエル・パウター
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ダニエル・パウター | |
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2009年
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基本情報 | |
出生名 | ダニエル・リチャード・パウター Daniel Richard Powter |
生誕 | 1971年2月25日(54歳) |
出身地 | ![]() |
ジャンル | ピアノ・ロック、ポップ・ロック、オルタナティヴ・ロック |
職業 | 歌手、ソングライター、ピアニスト |
活動期間 | 1997年 - |
共同作業者 | アウトサイド、ワーナー・ブラザース・レコード、エイベックス、EMI |
公式サイト | www |
ダニエル・パウター(Daniel Powter、本名 Daniel Richard Powter 1971年2月25日[1] - )は、カナダブリティッシュコロンビア州出身のミュージシャン[1]。
2005年にファーストシングル「Bad Day」が全世界で大ヒット[2]。主にピアノの弾き語りスタイルで帽子がトレードマーク[3]。そのスタイルからピアノマンと呼ばれている[3]。2006年8月にサマーソニックに出演、同年11月の単独公演が東京国際フォーラム・ホールAなどで開催された[4]。
来歴
1971年2月25日[1]、カナダブリティッシュ・コロンビア州のオカナーゲン・ヴァレー(Okanagan Valley)にある人口1万人程の小さな町、ヴァーノン(Vernon)に生まれた[5]。バンクーバーの北東約560km程離れたところにある。
4歳からヴァイオリンを習い始め、14歳の頃からピアノを弾き始めた[5]。高校生の時に初めてバンドを組み、リード・シンガーとして歌う様になった[5]。高校を卒業後、音楽大学に進んだが、楽譜を読めなかったため、2年間学んだ後に退学した[5]。そこが「大きなターニング・ポイントだった」とダニエルはインタビューで語っている。「大学に進んで理論武装する音楽を体験する事によって、『もっと自由に音楽を作りたい』という気持ちが、自分の中に芽生えたんだと思う。他人の音楽が読めないなら、自分の音楽を作るしかないって。」
自分の音楽を作るためにバンクーバーに移り、1人の生活を始める[5]。バンクーバーのクラブで演奏しているところ、ダニエルの音楽を作り上げる上で必要不可欠なパートナーとなる、プロデューサーのジェフ・ドーソンの目に留まる[5]。ジェフはヘヴィ・ミュージックを得意としていたが、彼のアグレッシブな面が、ポップ志向のダニエルのアイディアにマッチしていき、現在のサウンドが完成していった[5]。こうしてできたデモテープをレコード会社やプロダクションに送ってみると、大きな反応があった。その中で、一番理解を示したアメリカのワーナー・ブラザース・レコードと「Bad Day」が書けた時点で契約の最終決断をした[5]。
2005年にヨーロッパでデビューする[2]。デビュー・アルバム『ダニエル・パウター』からの1stシングル「Bad Day」はヨーロッパのラジオでヘヴィプレイされ、全欧オンエア・チャートで3位を記録するヒットとなる。ドイツではエアープレイの1位、アイルランドとイタリアではシングルチャートの1位、イギリスでは2位を3週間記録した後、TOP 10に13週チャート・インし続けた。母国カナダでも1位を記録している。アルバムはアイルランドでプラチナディスクを獲得し、イギリス・フランス・オーストラリアでゴールド・ディスクを獲得している。
2005年7月2日に行われた「Live 8」のベルリン会場でパフォーマンスを披露する。
アメリカでは、2006年2月にシングル「Bad Day」がリリースされた。フォックス放送で放送されていた全米規模で行われるアイドルオーディション番組の『アメリカンアイドル』のシーズン5で、落選者を映し出すBGMに使われた事で、デジタル・ダウンロード・チャートで1位に、そしてビルボードHOT 100で1位を記録する。ブライアン・アダムスが1995年に「Have You Ever Really Loved A Woman?"」で1位を記録して以降、カナダ人の男性ソロ・シンガーとしては初めてHOT 100で1位を獲得した。
2009年12月7日、ビルボード電子版により2000~2009年の『一発屋』に選ばれた[6]。
現在は日本のavexと契約し、「ターン・オン・ザ・ライツ」はavexから発表されたが[7]、ワーナーミュージックジャパンに復帰し、「ジャイアンツ」はワーナーから発売された[8]。
ディスコグラフィー
アルバム
- ダニエル・パウター - Daniel Powter (2005年)
- アンダー・ザ・レーダー - Under the Radar (2008年)
- ターン・オン・ザ・ライツ - Turn On The Lights (2012年)
- ジャイアンツ - Giants (2018年)
シングル
- Bad Day(2005年)
- Free Loop(2005年)
- Jimmy Gets High(2005年)
- Lie To Me(2006年)
- Love You Lately(2006年)
- Find My Way(2008年)テレビ東京のオーディション番組『イツザイ』から選ばれたHARUとのコラボ
- Best Of Me(2009年)
- Whole World Around(2009年)
- Lose to Win(2010年)
- Cupid(2012年)
- Delicious(2017年)
日本公演
- Special Live
- Daniel Powter Japan Tour 2006
日本のTV出演
- 2006 FNS歌謡祭(フジテレビ) - 2006年12月6日放送
出典
- ^ a b c “ダニエル・パウター”. CDJournal. 2021年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
- ^ a b ““Bad Day”の大ヒットから16年、ダニエル・パウター(Daniel Powter)が来日 癒やしのピアノマンの歌をビルボードライブで堪能しよう”. Mikiki by TOWER RECORDS. タワーレコード (2022年7月16日). 2024年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
- ^ a b “ヨーロッパ各国で「バッド・デイ〜ついてない日の応援歌」が大ヒット!|Daniel Powter / ダニエル・パウター”. Warner Music Japan. 2025年2月25日閲覧。
- ^ “ダニエル・パウター、待望のジャパン・ツアーが決定”. BARKS (2008年8月17日). 2025年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “【再掲】ダニエル・パウター来日記念特集~「Bad Day」の世界的ヒットで知られるSSWの変わらぬ魅力に迫る”. Billboard JAPAN. 2025年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
- ^ “One-Hit Wonders of the 2000s”. ビルボード (2009年12月4日). 2009年12月11日閲覧。
- ^ “ダニエル・パウターの新作『ターン・オン・ザ・ライツ』、全世界原盤はエイベックスが所有”. BARKS (2012年6月29日). 2023年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
- ^ “ダニエル・パウター最新作『ジャイアンツ』が12/14に発売、明日よりニュー・シングル「ドゥ・ユー・ウォナ・ゲット・ラッキー」の配信がスタートし、アルバムのプレオーダーがスタート!!アルバム・ジャケットとコメントに込められた熱いメッセージとは。 |Daniel Powter / ダニエル・パウター”. Warner Music Japan. 2024年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月25日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト (英語)
- ダニエル・パウター (ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- Daniel Powter (@dpowtermusic) - X(旧Twitter)
- Daniel Powter (@dpowtermusic) - Instagram
固有名詞の分類
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