ダイワパッションとは? わかりやすく解説

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ダイワパッション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/30 07:39 UTC 版)

ダイワパッション
欧字表記 Daiwa Passion[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2003年5月14日[1]
死没 2024年9月12日(21歳没)
登録日 2005年5月19日[2]
抹消日 2007年12月27日[2]
フォーティナイナー[1]
サンルージュ[1]
母の父 シェイディハイツ[1]
生国 日本北海道三石町[1]
生産者 田上稔[1]
馬主 大城敬三[1]
調教師 増沢末夫美浦[1]
競走成績
生涯成績 17戦4勝[1]
獲得賞金 1億257万5000円[1]
勝ち鞍
GII フィリーズレビュー 2006年
GIII フェアリーS 2005年
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ダイワパッション(欧字名:Daiwa Passion2003年5月14日 - 2024年9月12日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2005年フェアリーステークス2006年フィリーズレビュー

繁殖牝馬としては、2018年皐月賞エポカドーロを産んでいる[3]

経歴

デビュー前

2004年、HBAサマーセールにおいてJRA日本中央競馬会が810万円で落札。その後、2005年のJRAブリーズアップセールにて、2900万円という最高額で大城敬三に売却された。

2歳(2005年)

2005年7月30日の2歳新馬新潟芝1200m)でデビュー。1番人気に推されたが9着に敗れる。2戦目、3戦目はダートの短距離を使われ7着、3着とし、芝に戻った2歳未勝利を1馬身3/4差で逃げ切り初勝利を挙げる。続く黒松賞でも逃げ、後続に3/4差をつけて連勝。さらに、連闘で挑んだフェアリーステークスは中団につけると直線で先に抜け出したウエスタンビーナスをクビ差交わして1着、3連勝で重賞制覇を果たした。

3歳(2006年)

3歳初戦、フィリーズレビューは好位追走から抜け出すと、中団から追い上げてきたユメノオーラを1馬身3/4抑えて優勝、4連勝で重賞2勝目を飾る[4]。初のGI挑戦となった桜花賞は先行するも馬群に飲まれ16着と大敗する。次走は函館スプリントステークスを予定していたが、感冒のため出走を取消。3か月半ぶりのレースとなったUHB杯は9着に敗れる。4か月半の休み明けで挑んだ阪神カップは13着と惨敗に終わった。

4歳(2007年)

4歳初戦となったガーネットステークスは14着に敗れると、その後は5戦連続で二桁着順に終わる。尾張ステークスでは8着に入り、このレースを最後に引退。12月27日付で競走馬登録を抹消した[5]

繁殖牝馬時代

引退後は故郷で繁殖入りした。5番仔エポカドーロ2018年皐月賞を制し、同年の東京優駿で2着に入った。また8番仔キングストンボーイは2024年の大井勝島王冠、2025年の船橋報知グランプリカップ、大井・ブリリアントカップを制した。

2024年9月12日に死亡、21歳没[6]。ただしジャパン・スタッドブック・インターナショナルによる血統書サービスにおいては、同日付で用途変更と扱われている[7]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[8]およびJBISサーチ[9]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2005.07.30 新潟 2歳新馬 芝1200m(良) 15 8 14 003.50(1人) 09着 R1:11.1(36.7) -0.9 0牧原由貴子 54 タイセイハニー 468
0000.08.14 新潟 2歳未勝利 ダ1200m(稍) 14 2 2 005.20(2人) 07着 R1:14.9(40.2) -3.0 0柴田善臣 54 ユーワハリケーン 460
0000.10.22 福島 2歳未勝利 ダ1150m(良) 12 6 7 003.90(2人) 03着 R1:10.4(39.0) -0.8 0菊沢隆徳 54 サチノスイーティー 468
0000.11.12 福島 2歳未勝利 芝1200m(重) 16 8 16 020.60(7人) 01着 R1:11.7(37.9) -0.3 0武士沢友治 54 (ボムシェル) 466
0000.12.10 中山 黒松賞 500万下 芝1200m(良) 16 2 4 012.60(6人) 01着 R1:09.7(35.4) -0.1 0長谷川浩大 54 (スリーセブンスピン) 474
0000.12.18 中山 フェアリーS GIII 芝1200m(良) 16 2 3 018.50(6人) 01着 R1:09.8(36.0) -0.0 0長谷川浩大 54 (ウエスタンビーナス) 472
2006.03.12 阪神 フィリーズレビュー GII 芝1400m(稍) 16 8 15 007.80(3人) 01着 R1:23.1(36.0) -0.3 0長谷川浩大 54 (ユメノオーラ) 466
0000.04.09 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 2 4 010.20(4人) 16着 R1:36.6(37.4) -2.0 0長谷川浩大 55 キストゥヘヴン 470
0000.07.02 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 13 2 2 取消 0長谷川浩大 52 ビーナスライン 計不
0000.07.30 函館 UHB杯 OP 芝1200m(良) 14 3 3 007.70(4人) 09着 R1:11.0(36.1) -0.3 0長谷川浩大 52 ツルガオカハヤテ 476
0000.12.17 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 17 1 2 097.3(14人) 13着 R1:21.5(36.4) -0.9 0和田竜二 54 フサイチリシャール 466
2007.01.07 中山 ガーネットS GIII ダ1200m(不) 16 3 6 043.70(9人) 14着 R1:12.2(38.4) -2.2 0柴田善臣 53 スリーアベニュー 476
0000.01.28 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(良) 16 6 12 129.6(14人) 13着 R1:34.5(34.7) -1.5 0小牧太 56 ディアデラノビア 470
0000.04.08 福島 福島民報杯 OP 芝1200m(良) 16 1 1 020.9(10人) 10着 R1:08.7(35.7) -0.8 0中舘英二 53 アンバージャック 476
0000.04.21 福島 福島牝馬S GIII 芝1800m(良) 16 1 2 041.1(12人) 15着 R1:48.2(37.7) -1.6 0長谷川浩大 57 スプリングドリュー 472
0000.05.19 中京 テレビ愛知OP OP 芝1200m(良) 18 1 1 033.30(9人) 15着 R1:08.1(35.3) -0.8 0長谷川浩大 56 ペールギュント 476
0000.11.18 東京 霜月S OP ダ1400m(良) 16 4 8 127.7(13人) 16着 R1:26.1(37.7) -3.3 0小林淳一 54 アドマイヤスバル 482
0000.12.23 中京 尾張S OP 芝1200m(重) 16 3 5 107.6(15人) 08着 R1:09.3(35.2) -0.4 0長谷川浩大 54 トーセンザオー 478

繁殖成績

馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 ダイワインスパイア 2009年 鹿毛 ダイワメジャー 大城敬三
→安徳義則
→伊藤幹雄
美浦・池上昌弘
佐賀・大島静夫
48戦3勝(引退)
2番仔 ダイワフェーム 2010年 鹿毛 大城敬三
→(株)日吉産業
→小柳猛
美浦・池上昌弘
金沢・岩切敏男
→金沢・吉井敏雄
→金沢・井樋一也
45戦5勝(引退)
3番仔 ダイワアンビシャス 2011年 黒鹿毛 大城敬三
→岡村勝喜
→森田徹
美浦・二ノ宮敬宇
大井・赤嶺本浩
浦和・柘榴浩樹
水沢・佐藤祐司
22戦0勝(引退)
4番仔 マイネルリプケン 2013年 栗毛 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 美浦・上原博之 3戦0勝(引退)
5番仔 エポカドーロ 2015年 黒鹿毛 オルフェーヴル (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 栗東藤原英昭 10戦3勝(引退・種牡馬)
6番仔 ロンギングエレン 2016年 鹿毛 ロードカナロア 坂本浩一 美浦・田村康仁 4戦0勝(引退・繁殖)
7番仔 カインドリー 2017年 黒鹿毛 キズナ (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 17戦1勝(引退・繁殖)
8番仔 キングストンボーイ 2018年 鹿毛 ドゥラメンテ 吉田和美 美浦・鹿戸雄一
→大井・渡邉和雄
21戦5勝(現役)
9番仔 ジャスティンレオン 2020年 黒鹿毛 ハーツクライ 三木正浩 栗東・杉山晴紀 6戦0勝(引退)
10番仔 エリカブルージュ 2022年 黒鹿毛 サートゥルナーリア 三木正浩 栗東・杉山晴紀 (デビュー前)
11番仔 ダイワパッションの2023 2023年 黒鹿毛 ダノンスマッシュ (デビュー前)
12番仔 ダイワパッションの2024 2024年 栗毛 マカヒキ
  • 2025年4月22日現在

血統表

ダイワパッション血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 フォーティナイナー系/ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*フォーティナイナー
Forty Niner
1985 栗毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
File
1976 栗毛
Tom Rolfe Ribot
Pocahontas II
Continue Double Jay
Courtesy

サンルージュ
1992 鹿毛
*シエイデイハイツ
Shady Heights
1984 鹿毛
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Vaguely Bold Lad
Vaguely Mine
母の母
*チカノヴァ
Tikanova
1983 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Cairn Rouge *ピツトカーン
Little Hills
母系(F-No.) チカノヴァ(USA)系(FN:F1-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 4×5、Nasrullah 5・5(父内) [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [3][11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ダイワパッション”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月16日閲覧。
  2. ^ a b 競走馬情報:ダイワパッション - @Keiba”. @Keiba - 競馬サービスプロバイダ. 2022年3月17日閲覧。
  3. ^ a b エポカドーロ - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年3月21日閲覧。
  4. ^ “フィリーズレビュー、ダイワパッション重賞連勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=12503 2022年3月17日閲覧。 
  5. ^ ダイワパッション引退、繁殖馬に(29日)”. 競馬ブック. 2022年3月17日閲覧。
  6. ^ ダイワパッション | 馬・牧場・施設検索”. 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会. 2025年7月29日閲覧。
  7. ^ ダイワパッション(JPN)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2025年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月29日閲覧。
  8. ^ ダイワパッションの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年3月17日閲覧。
  9. ^ ダイワパッション 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月17日閲覧。
  10. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ダイワパッション”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月17日閲覧。
  11. ^ ダイワパッションの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年3月17日閲覧。

外部リンク


ダイワパッション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:37 UTC 版)

エポカドーロ」の記事における「ダイワパッション」の解説

詳細は「ダイワパッション」を参照 8番仔は、冠名ダイワ」で知られる大城敬三所有となり「ダイワパッション」と命名された。ダイワパッションは美浦増沢末夫厩舎から競走馬としてデビューし、4戦目で勝ち上がり。それから500万円以下、フェアリーステークスフィリーズレビュー重賞2連勝を含む4連勝迎えた桜花賞ではアドマイヤキッスフサイチパンドラテイエムプリキュアに次ぐ4番人気支持集めたが、16着に敗れていた。その後4歳末まで出走し続けたが、勝利入着は4連勝最後だった。17戦4勝で競走馬引退し田上稔牧場大城所有し続ける形で繁殖牝馬となった。 ダイワパッションは、大城ダイワメジャー初年度から5年連続交配した5年のうち、3年目生後直死を除いて4頭を生産初仔から3番仔を産むまでは、大城がダイワパッションの他に、仔たちも所有し続けていた。しかし4番仔からは、繋養す田上自身でダイワパッションを所有するようになった4番仔はセレクトセール上場され、2625万円ビッグレッドファーム売却されている。 牧場所有繁殖牝馬となったダイワパッションは、6年目初めダイワメジャーではないエンパイアメーカー交配したが不受胎終わり空胎過ごしていた。そして7年目となる2014年この頃から3代目就任予定田上徹が交配相手を選ぶようになった。徹はこの2、3年前から配合考え続けた末に、産駒がまだデビューしていない「新種牡馬」を牧場繁殖牝馬積極的にあてがうことにする。徹は、ダイワパッションにも、新種牡馬オルフェーヴル選択した新種牡馬は、その実力が判明しておらず、その産駒活躍する不透明であり、小規模経営家族牧場としては挑戦的、しかし徹は逆手にとって、実力分からないから新種牡馬の仔は売れやすいだろう、と目論んでいた。

※この「ダイワパッション」の解説は、「エポカドーロ」の解説の一部です。
「ダイワパッション」を含む「エポカドーロ」の記事については、「エポカドーロ」の概要を参照ください。

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