タール (弦楽器)とは? わかりやすく解説

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タール (弦楽器)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 02:52 UTC 版)

タール
各言語での名称

タールを演奏するメシャディ・ジャミル・アミロフ 
分類

弦楽器リュート属
ザックス=ホルンボステル分類: 321.321-5

関連楽器
演奏者
  • タール奏者
製作者
関連項目


タール(تارtar)とは、歴史的イラン世界と称されるイランアゼルバイジャンジョージアアルメニア、およびその他のカフカース地方で見られる長い棹を持つリュート属撥弦楽器である[1][2]

概要

主にペルシア音楽の歌唱伴奏のために用いる[1][2]。「タール」とはペルシア語で「」をさす[1]。18世紀中ごろ現在の形になったといわれる。主にの木などでできた共鳴胴は、2個の心臓を連結したような独特のかたちをしており、表面は牛の心臓や羊の皮膜を伸ばした薄い膜でおおわれている[1][2]

25から28の羊腸製の可動フレットと、3対の金属があり、真鍮プレクトラムで演奏される[1][2]1オクターブは15の微小音程に分割される[1]。標準的な調弦は「C3—C4—G3—G3—C4—C4」だが、用いる旋法により変わる[1]

またプレクトラムを用いずに、左手の指で、棹上の弦をたたいたりはじいたりもする[1]

ギャラリー

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h 山田陽一. “タール(楽器)(たーる)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 日本大百科全書(ニッポニカ). 株式会社DIGITALIO. 2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。
  2. ^ a b c d タール”. 民音音楽博物館. コレクション. 一般財団法人民主音楽協会. 2023年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。

「タール (弦楽器)」の例文・使い方・用例・文例

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