タンデムツイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 16:29 UTC 版)
「カワサキ・KR (ロードレーサー)」の記事における「タンデムツイン」の解説
1975年、エンジンのシリンダーの配置は、前面投影面積を小さくするために、シリンダーを前後に配置し、トランスミッションをその後ろに置くタンデムツインを採用した。前後に置かれた2本のクランクシャフトは歯車によって連動し、クランクの高速回転によるジャイロ効果を低減させるために、前後のクランクは互いに逆回転し、180度の位相でエンジンを点火するように設計された。しかし、この180度クランクは問題を抱えており、KR350を駆るライダーは疲労し、エンジンやフレームには振動を与えた。 1976年は、レースではエンジンの仕様を変えず、その間、カワサキはエンジンの設計をやり直していた。新設計のエンジンは同年シーズンの終盤のレースに250cc(KR250)で登場した。 1977年になると350ccのタンデムツインは本格的にレースに復帰し、ミック・グラントがシーズン中盤のオランダグランプリでKR350に初勝利をもたらし、さらに、後半のスウェーデングランプリでも優勝した。1978年と1979年にはコーク・バリントンが、1981年と1982年にはアントン・マンクが世界チャンピオンとなった。
※この「タンデムツイン」の解説は、「カワサキ・KR (ロードレーサー)」の解説の一部です。
「タンデムツイン」を含む「カワサキ・KR (ロードレーサー)」の記事については、「カワサキ・KR (ロードレーサー)」の概要を参照ください。
- タンデムツインのページへのリンク