タンデムステアリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 15:13 UTC 版)
「カヌースポーツ」の記事における「タンデムステアリング」の解説
2人でパドルを漕いでいるとき、より漕ぐ力の強い船尾のスターンマンの反対側の方向にカヌーがまわっていってしまう。そのため、2人の漕ぐ力を均等に保つのはカヌーをまっすぐ進めるために大切である。まっすぐ漕げるようになるには高い漕ぐ技術をもっているか、シット&スウィッチ方式を使うのが一般的である。この方式は6~8漕ぎごとにパドルを交換することでカヌーが一方向にまわっていってしまうのを防ぐというものであり、もっとも効率的な方法とされておりカヌーマラソン(英語版)のレースにおいてもよく採用されている。カヌーの漕ぎ方は実に多様であるが基本的な質問としてどちらの漕ぎ手が操縦の責任を持つのか、というのがある。これには明らかで確かな答えが存在する。状況によるがどちらの漕ぎ手にも責任があるのである。 ホワイトウォーターをこなすほどの熟練したカヌイストの間では船尾を担当する者と船首を担当する者が共に操縦する。2人が一緒に動かなければ巧みで正確な操縦をおこなうことはほぼ不可能である。どちらの漕ぎ手がどのように漕ごうとするかによるが普遍的なルールはある。船尾の担当がカヌーのはじめのコースを決めるのに対して船首の担当の者はペアの者が見られない石のような障害物を避けるように操縦したり、近距離の物体に対処する。後ろ向きに漕いだり進んだりするときは船首のひとが細かく漕いで方向を定めて船尾の人が後ろ向きに漕いだりしてときどき役割が入れ替わることもある。 しかしこの方向転換はパドルの操作や方向を変えるための船底、漕ぎ手の重さの前後の偏りによるカヌーの重心の変化、もしくはたいていの技術に共通する上述の行動の組み合わせを必要とする。
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