ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 02:42 UTC 版)
「トニー・ライス」の記事における「ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンド」の解説
1979年、ライスは自らの音楽を追求するために、デビッド・グリスマン・クインテットを脱退。ジャズからインスパイアを受けたアコースティックアルバム"Acoustics"をレコーディング。その後、ブルーグラスを中心にフォークスタイルの歌やインストゥルメンタルを集めた"Manzanit"をリリース。1980年、トニー・ライス、J.D.クロウ、ボビー・ヒックス、ドイル・ローソン、トッド・フィリップスと共に、スタンダードなブルーグラスバンド「ブルーグラス・アルバム・バンド」を結成。このバンドは、1980年から1996年の間に、6つのアルバムをレコーディング。 ライスはソロ活動において、ブルーグラスにインスパイアされた歌を集めたアルバム"Cold on the Shoulder"でヒットを記録。このアルバムと、"Native American"、"Me & My Guitar"のアルバムを通して、ライスは彼独自の感性とブルーグラス、フォークの作詞、そしてジャズの素早く複雑なギターワークを融合させる、1つの定式にたどり着いた。ライスの参考にしたフォークは、アイアン・タイソン、ジョニー・ミッシェル、フィル・オッチス、トム・パキストン、ボブ・ディランや、特にゴードン・ライトフットなどである。ライスはジャズから煎り出た実験的な"spacegrass"を、トニー・ライス・ユニットからリリースした"Mar West", "Still inside", "Backwaters"といったアルバムの中で追及していた。1990年に入ると、ライスは声帯の状態を悪化させ、歌うことが困難になった。 2013年のIBMA(インターナショナルブルーグラスミュージックアソシエーション=国際ブルーグラス音楽協会)アワードの中で、ライスは自分の声が次第に回復してきていることを伝えたが、この時が公の場での最後のギター演奏となった。 2020年12月25日、ノースカロライナ州リーズビルの自宅にて死去。
※この「ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンド」の解説は、「トニー・ライス」の解説の一部です。
「ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンド」を含む「トニー・ライス」の記事については、「トニー・ライス」の概要を参照ください。
- ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンドのページへのリンク