ソユーズ30号乗組員の到着とプログレス2のドッキング
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「ソユーズ29号」の記事における「ソユーズ30号乗組員の到着とプログレス2のドッキング」の解説
ピョートル・クリムクと2人目のインターコスモス参加者であるポーランドのミロスワフ・ヘルマシェフスキを乗せたソユーズ30号は、6月20日にサリュート6号に到着した。サリュート6号に4人が乗り組むのは3度目となった。しかし、ソユーズ29号の乗組員を妨害しないように、ソユーズ30号の乗組員の活動はかなり縮小された。彼らは自身が乗ってきたカプセルで、7月5日に帰還した。 有人宇宙ステーションへの無人補給機の2度目のドッキングとなったプログレス2は、7月9日にサリュート6号に到着した。200lの水、250kgの食物、Kristall火炉、600kgの推進剤、空気再生機、コンピュータのサブシステム、補修パーツ、フィルム、手紙を含む50日分の補給品が積まれていた。補給機から移動するのに1週間を要した。7月19日、プログレス2からステーションに燃料を補給した後、使用済みの設備やごみを詰めて、8月4日に軌道投棄された。 乗組員は、危険な振動が起こることがあるため、特定のスピードでステーションのトレッドミルを使わないように忠告を受けていた。このアドバイスは、ソユーズ26号の乗組員によって行われた共鳴実験の結果であった。 後部のドッキングポートに続くトンネル内に新しく設置されたKristall火炉を用いて、ガラスや半導体の試験が続けられた。Spalv火炉では、6月18日にテルル化水銀とテルル化カドミウム、6月24日にアルミニウムとスズとモリブデンの合金が作られた。 乗組員は、二酸化炭素検出器が空気清浄機を交換するように警告しなかったことに気づく前に頭痛を訴えた。通常の二酸化炭素濃度は8.8 mm Hgであったが、頭痛を訴えた際の二酸化炭素濃度は62 mm Hgに達していたと考えられる。
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