ソユーズ7K-L3
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「ソユーズの一覧」の記事における「ソユーズ7K-L3」の解説
ソユーズ7K-L3 全長10.06 m 直径2.93 m 容量不明 乗員2人 運用期間1967年 - 1974年 主目的月着陸船を伴っての月有人飛行 ソユーズ7K-OKをベースに、ソユーズL3計画のため、7K-L1と平行して計画されていたモデル。7K-L3ではなく7K-LOKと表記されることもある。 アポロ月宇宙船はCSM(司令・機械船)とLM(月着陸船)の間を通路で直接行き来できたが、LOK(月軌道船)とLK(月着陸船)を結ぶ通路はなく、LKのクルーは宇宙遊泳して乗り移る。このために新型の宇宙服が開発され、改良を重ねてISS(国際宇宙ステーション)でも使われている。 7K-L1と違って太陽電池パネルがなく、代わりに燃料電池を搭載するため、外見はCSMに似ている。また軌道船には月面から戻ってきたLKとドッキングする時のために目視確認用の「キューポラ」がある。帰還船には7K-L1と同様の厚い耐熱シールドが備えられ、再突入時には大気圏上層部で「水切り」することになっていた。 2機の7K-L3が無人でN-1ロケットの最上部に取り付けられ、打ち上げ実験が行われた。ロケットは2回とも爆発したが、宇宙船は(1983年のソユーズT-10-1のように)打ち上げ脱出システムによって切り離され、わずかな距離だけ飛行した。1974年6月23日、政府からソユーズL3計画の中止が言い渡された。実際に宇宙に飛び立った機体は1機もなく、計画中止後はN-1も含めて全てスクラップにされた。 en:Soyuz 7K-L3
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