ソニーのショルダーホルスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 07:37 UTC 版)
「特捜刑事マイアミ・バイス」の記事における「ソニーのショルダーホルスター」の解説
ソニー・クロケットのホルスターは3種類が確認されている。ドン・ジョンソンは腰ベルトに留める昔ながらのヒップホルスターを要望したが、基本的にベルトを付けない衣装のため彼の意見は通らなかった。 ビアンキ X15 Bianchi X15 第1話(パイロット)で使用。 マイケル・マンは自身の監督作「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(1981)でジェームズ・カーンが装着した”ジャッカスリグ”を使おうと考えていた。しかし販売元であるジャッカスレザーカンパニーと連絡が取れなかったのでビアンキX15を用意した。 ビアンキのホルスターは銃を縦に差し込んで肩からぶら下げる単純な構造のため、激しい動きをすると脇の下でホルスターが暴れてしまいドン・ジョンソンの演技に支障が生じてしまった。そのためパイロットフィルムの1話限りとなった。 テッドブロッカーライフライン Ted Blocker LifeLine シーズン1の第2話〜シーズン3で使用。 第2話からジャッカス・リグによく似たデザインのテッドブロッカー・ライフラインを採用。しかし薄いジャケット越しにホルスターの形が浮き出てしまううえ、ドン・ジョンソンも着け心地が不快だと不満を漏らしていた。 ジャッカスレザーカンパニー ジャッカスリグ Jackass Leather Company Jackass Rig シーズン2の途中から登場。最初の数話はテッドブロッカーとジャッカスリグが併用されている。 何としてもジャッカスリグを入に入れようと番組スタッフがシカゴの銃砲店に片っ端から電話したところ、ジャッカス社はマイアミバイスが始まる前年の1983年にシカゴからアリゾナ州フェニックスに移転しており、ギャルコ・インターナショナル(GALCO=Great American Laser Company)に社名変更していることがわかった。 連絡を受けたギャルコのリチャード・ギャラガー社長は設計担当者と共にマイアミに飛び、ドン・ジョンソンの体型に合わせたホルスターを製作した。それを着けたドン・ジョンソンは「手袋のようにフィットする」と満足気だったという。 このホルスターは拳銃を素早く引き抜くことが出来るよう銃を水平に保持する。シークレットサービスなど向けに1970年代に発案したが、10年近く経ってようやく日の目を見た。その後ジャッカスリグは商品名を「マイアミクラシック」”Miami Classic Shoulder System”に変更してGALCO社のヒット商品となるが、同時に『世界で最もコピー品が作られたホルスター』にもなった。撮影に使われたジャッカス・リグは、ドン・ジョンソンのサイン入り写真と共にGALCO社に展示されている。
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