セラピス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 06:07 UTC 版)
セラピスまたはサラピス(Serapis、古代ギリシア語: Σάραπις)は、古代におけるヘレニズム期エジプトの習合的な神である。最も有名だった神殿として、アレクサンドリアのセラペウム(en)がある[1]。
- ^ パウサニアスが『ギリシア案内記』(1.18.4) で、アテネのアクロポリスの斜面にプトレマイオスの建てたセラペイオンについて記述する中で「セラピスのエジプトにおける最も有名な聖域はアレクサンドリアにある」と記している。また、「丘から市街に降りていく際に通るのがセラピスの聖域で、アテネ人はプトレマイオスからその信仰を導入した」とある。
- ^ ジェームズ・フレイザーの『ビブリオテーケー』(2.1.1) への注釈によると、「アポロドーロスはアルゴスの始祖であるアピスとエジプトの聖なる牛アピスを同一とし、次いでセラピスを同一とした」とある。パウサニアスもセラピスとエジプトのアピスの関係について、「(アレクサンドリアのセラピスの神域には)アピスを埋葬するまで一般人も神官もそこに入ることはできない」と記している(『ギリシア案内記』(1.18.4))。
- ^ アッリアノス、『アレクサンドロス大王東征記』、7巻、26
- ^ パウサニアスの『ギリシア案内記』によると、ローマ都市として再建されたコリントスのアクロコリントスの丘 (2.4.5) やボイオーティアのCopae (9.24.1) にサラピスの神殿があった。
- ^ Otto Friedrich August Meinardus, Two Thousand Years of Coptic Christianity (American University in Cairo Press), 2002, p. 143, ISBN 9774247574A.
- ^ Firmus et al. 8 Historia Augusta 8.
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