スポーツとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:34 UTC 版)
GHQは第二次世界大戦前、武道は国民の戦意高揚などに利用されたとした。それに関連して武道団体の公職追放が起き武道は廃止の危機となった。後に占領軍から民主的なスポーツとして実施するよう勧告された。そのため戦後の武道はスポーツ色が強い。 2000年代の公益法人制度改革以前は、日本武道協議会に加盟している9連盟(柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道)はすべて文部科学省スポーツ庁の所管に属し、行政上スポーツに分類されていた。 現在も事実上スポーツの一種として扱われているが、スポーツとの関係をどうとらえるかは、以下のように、組織や個人により様々である。「スポーツ」を「体育」や「格闘技」に置き換えても同じようなとらえ方がそれぞれ存在する。 スポーツと武道は対立概念でありスポーツ性が増せば武道性は減る。 スポーツと武道は対立概念ではなく、武道でありスポーツでもある事は可能。 武道の一部にスポーツの部分があるだけで、いくらスポーツの部分が多くなっても全体としてはあくまでも武道に過ぎない。 ジョギング、チェスやヨガでさえ、スポーツなのだから、武道も当然、スポーツである。したがってどんな形をとろうが武道はスポーツである。 ルールに則って営まれる身体行為はスポーツであり、ルールのない護身修養行為が武道である。 スポーツは運動学に、武道は哲学に由来するものである。
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