スティーヴ・ホガース加入から現在まで
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「マリリオン」の記事における「スティーヴ・ホガース加入から現在まで」の解説
1989年、フィッシュの後任としてスティーヴ・ホガース (ボーカル)が加入。制作されたアルバム『美しき季節の終焉』は、商業的にも上々の成功を収めた。特に2曲目の「Easter」は、コンサートでもハイライトで演奏される他、1995年には、ロンドンのクラブにおいてドリーム・シアター+スティーヴ・ホガース、スティーヴ・ロザリーというラインナップで演奏されたこともある。 またスティーヴ・ホガースの加入は思わぬ副産物ももたらした。すなわち「ジェネシスのコピー」という批判からの決定的な決別である。この新しい音楽性は、アルバム『楽園への憧憬』を挟んで制作されたコンセプト・アルバム『ブレイヴ』において一つの頂点を迎えた。このアルバムはスティーヴ・ホガースが実際にイングランドで発生したある事件(高速道路脇で、全ての記憶を失った女性が発見されたという事件)に着想を得て基本的なコンセプトを提出したものであった。 その後のロック音楽の流行が、マリリオンに対しては完全な逆風に変化したことで、バンドは商業的には苦戦するようになる。メジャー・レーベルとの契約を失った1990年代後半には、自主レーベルを設立したりインディーズからのアルバムも発表している。一方、ベースのピート・トレワヴァスは、1999年よりプログレッシブ・ロック・バンド「トランスアトランティック」の一員としても活動している。 2000年、バンドは再びメジャー・レーベルであるEMIと契約。以降はインターネットを活用した資金作りやプロモーションに取り組みつつ、活動を続けている。2004年にはシングル「You're Gone」が全英チャートで7位に達し、マリリオンにとって17年振りのトップ10シングルとなっている。 2007年8月26日、元メンバーのフィッシュが19年振りにマリリオンのステージに立ち、デビュー曲「マーケット・スクエア・ヒーローズ」を共演した。
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