スチールベルト式CVT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 16:03 UTC 版)
「無段変速機」の記事における「スチールベルト式CVT」の解説
その後1970年代に、DAF社出身のオランダ人、ヨーゼフ・ファン・ドールネ(Joseph Josephus Hubert van Doorne 1900-1979)が耐久性の高いスチールベルト式CVTを開発した。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}最初に採用したのは、DAFを買収したボルボがオランダ(旧・DAF)工場で生産した66(英語版)である。[要出典] ファン・ドールネ式CVTは1980年代以降、フィアット、ローバーをはじめとした欧州メーカーや日本の富士重工業(スバル)のECVT(Electro Continuously Variable Transmission)や日産のNCVT(Nissan continuously variable transmission)、トヨタのSuper CVT-iなどに採用されて小型車に普及しCVTの代表的方式となった。 ファン・ドールネ式のCVTベルトは、強靱な特殊鋼数枚を重ね合わせて形成したスチールベルトに金属製の「コマ」をはめ込んだものである。プーリーからの駆動力は隣り合ったコマからコマへの圧力として伝達され、スチールベルトは従属的な位置決めガイドとして動作する。ゴムベルト式CVTと決定的に違うのは、ベルトの張力ではなくコマを押すことによる押力により動力を伝えることである。 スチールベルト式CVTの登場によって受容トルクは向上したものの、当初はその信頼性や操作性においてやや難があった。しかしファン・ドールネの特許期限が切れて以降は他メーカーの独自技術開発が一気に進み、さらなる大排気量・大トルクに対応できるようになり現在の主流となった。
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