スターゲイザー (ガンダムシリーズ)とは? わかりやすく解説

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スターゲイザー (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/31 09:46 UTC 版)

機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER > コズミック・イラの機動兵器 > スターゲイザー (ガンダムシリーズ)

スターゲイザーStargazer)は、アニメ機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場する架空の機械。プラモデルなどでは「スターゲイザーガンダム」と呼ばれる。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

機体解説

諸元
スターゲイザー
Stargazer
型式番号 GSX-401FW
全高 18.94m
重量 76.22t
83.59t(ヴォワチュール・ユニット含む)
武装 ビームガンKSM71/J
特殊装備 ヴォワチュール・リュミエール
自己対話型複列分散処理AI
搭乗者 ソル・リューネ・ランジュ
セレーネ・マクグリフ

深宇宙探査開発機構(Deep Space Survey and Development Organization)―通称D.S.S.D火星軌道以遠の太陽系宙域の探査、開発を目的に開発したモビルスーツ

ザフトが初めて実用化したジンを皮切りに、今やコズミック・イラ(C.E.)を代表する機動兵器へと成長したMSであるが、探査用の民生機である本機は当然戦闘運用は想定されておらず、世間一般の軍用MSには見られない独自のテクノロジーが盛り込まれているのが特徴である。

人の手の及ばない未開地、まして有害な宇宙線や高速で飛来するスペースデブリが飛び交う宇宙空間での行動は常に高い危険を伴う。そこで、機体制御は遠隔操作や人工知能(AI)を用いた無人運用が基本とされた。本機に搭載された自己対話型複列分散処理AIはD.S.S.Dの技術力を体現する非常に高性能なシステムで、正に人間さながらの思考、判断力、そして高度な自律性を有していた。但し、開発初期のシステムはまだ赤子同然の代物で、与えられた命令を実行するだけのただのスーパーコンピュータに過ぎなかった。そのためシステムの完全稼働には、人間のパイロットを搭乗させその操縦データを逐一フィードバックする事で経験値を積む必要がある。AIを内蔵する胸部ブロックは着脱が容易なユニット構造となっており、有人操縦の際はメインパイロット及びオペレーター用の複座シートを内蔵するコクピットユニットへと換装される。また、本機にはナノマシンを利用した[1]自己修復型マイクロマシナリーテクノロジーが採用されており、長期間のメンテナンスフリーが実現されている。

本機に採用されている運用支援システム「Guider UNmanned Deployment Autonomic Manipulation(無人・自律運用展開教導機)」の略称は、地球連合軍GAT-Xシリーズ、ザフトの核動力MS及びセカンドステージシリーズに使用される各OS同様“G.U.N.D.A.M.”と呼ばれており、頭部には二つの目とV字型ブレードアンテナを備え、いわゆる“ガンダムタイプ”に分類される意匠を持つ。

劇中では当初「401(ヨンマルイチ)」と呼ばれていたが、ソル・リューネ・ランジュにより「星を見る者」の意でスターゲイザーと命名された。

ヴォワチュール・リュミエール

背部に装着された巨大なリング状の構造体ヴォワチュール・リュミエール(Voiture Lumiere(“光り輝ける運び手”)、以下VL)は、本機の外宇宙探査活動の要として開発された次世代の推進システムである。

基本原理は旧西暦より提唱されていたソーラーセイルと同様のもので、太陽より高速で放出される太陽風をリング周囲に展開した微細な量子の膜で受け止め、特殊なエネルギー変換を経て推進力とする。適切な太陽風の供給があれば、推進剤を全く消費する事無く理論上永続的に加速し続ける事が可能である。リングは多重関節アームによって支持され、任意の方向にリングを移動させる、または左右に分割する事で推力方向の自在なコントロールを可能としている。またシステム稼働時は、機体周囲に複数発生する光輪のような発光現象を伴うのが特徴。この光輪は周囲空間へのエネルギー干渉の際発生する副産物のようなもので、接触したあらゆる物体にダメージを与える機能を持つ。この発光現象は副産物ではあるものの有事のときの機体の保険としてD.S.S.Dに認知されている[1]

VLは本機だけではなく、火星圏に居住する「マーシャン」が開発したデルタアストレイ、地球圏においても火星の技術を用い開発されたターンデルタにも同名のシステムが採用されている。また、ザフト、ファクトリーがそれぞれ開発したデスティニーストライクフリーダムにもVLの近縁種、発展系と目される推進システムの存在が確認されている。

武装

ビームガンKSM71/J
保安部のシビリアンアストレイが装備する小型携帯ビーム砲。ファントムペイン迎撃戦にて使用された。
なお、プレイステーション2用ゲームソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』では製作時期の関係上か、「ビームライフル」と表記されている。
フラッシュマイン
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』に登場するオリジナル武装。一種の遠隔操作式の機雷で、設置後任意のタイミングで起爆する事が可能。爆風は核ミサイルのそれに近い。
ビームシールド
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』に登場するオリジナル装備。ゲームオリジナルの装備であり、公式な設定には存在しない。
ニンテンドーDS用ゲームソフト『スーパーロボット大戦K』でも登場している。
ボール・ド・リューヌ&オラージュ・ド・リューヌ
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』に登場するオリジナル武装。VRの光輪をそのまま攻撃技にしたもので、「ボール・ド・リューヌ」は球状、「オラージュ・ド・リューヌ」は引き伸ばした楕円形の光輪である。
『スーパーロボット大戦K』では、ボール・ド・リューヌらしきものが、VRという名の防御システムとして登場している。

劇中での活躍

本機はブレイク・ザ・ワールド事件発生による混乱の最中、南米フォルタレザ郊外のD.S.S.D技術開発センターよりシャトルで打ち上げられ、トロヤステーションへと運び込まれた。搬入後は同ステーションで開発されたVLユニットを実装し稼働試験を開始する。やがてオペレーション・フューリー発動後、地球連合・ザフト間の主戦場が宇宙へと移った頃、D.S.S.Dの出資者の一つである地球連合軍の第81独立機動群“ファントムペイン”が、本機のAIユニットを欲して地球連合軍所属艦ナナバルクを差し向ける。

スターゲイザーは迎撃の為自ら戦線に躍り出る。この時点でもAIは未成熟であった為、出撃の際は胸部ユニットを有人コクピットブロックに換装、本機のテストパイロットであるソル・リューネ・ランジュ、オペレータ席にはセレーネ・マクグリフが搭乗し実戦運用された。

非戦闘用MSながらその圧倒的な機動力で敵のスローターダガー部隊を翻弄し、エース機であるストライクノワールをも追い詰めたものの、武装用のバッテリーがエネルギー切れとなり、戦闘不能となる。そこでセレーネは機体をストライクノワールに組み付かせ、アポロンAのプロパルジョンビームをVLに照射させ自機もろとも相手を外部に排除する事を提案。独断でソルを脱出させ自らその手段を実行した。強烈な加速Gを伴い太陽方面へと飛ばされるが奇跡的に助かり、共に飛ばされ負傷したノワールのパイロットスウェン・カル・バヤンと共に地球圏への帰途に就いた。

コクピット内の酸素が保つのは27日間(648時間)に対して発見時は669時間経過しており、2人の生死の詳細は不明である(漫画版では生存している)。

脚注

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  1. ^ a b 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY エンサイクロペディア』より。

関連項目




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