スターケンバーグとは? わかりやすく解説

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スターケンバーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 01:44 UTC 版)

タトラ (自動車)」の記事における「スターケンバーグ」の解説

タトラとは無関係オランダ人技術者ジョン・ジャーダJohn Tjaarda 本名 Joop Tjaarda van Starkenberg, 1897年 - 1962年)は、1920年代アメリカ移り住んだ。彼は、デ・トマソ・パンテーラなどのデザインを手がけたことで知られるトム・ジャーダTom Tjaarda 本名 Stevens Thompson Tjaarda van Starkenberg トム・チャーダとも。1934年-)の父親である。 ジョン・ジャーダアメリカでヤーライ理論流れを汲む流線型リアエンジン乗用車開発志したタトラ初めとする各国のヤーライ形試作車は、小型車市場多数占めヨーロッパで開発されていた故にほとんどが小型車だったのであるが、ジャーダはアメリカ市場合致したV型8気筒エンジン搭載する大型リアエンジン車を発案した1931年にジャーダが公開した試作車「スターケンバーグ(Sterkenburg)」は、ヤーライ形流線型ボディ後端空冷V型8気筒エンジン搭載する大型車であった。このボディ強固なプラットフォームフレームにスポット溶接され、エンジンルーム客室との遮音遮熱措置図られていた。 このスターケンバーグの流線型デザインコンセプトは、フォード社系列ボディメーカーであるブリッグス(Briggs)社の社主ウォルター・ブリッグスの関心惹き、ジャーダはブリッグス入社して同社研究続けられた。 そのスタイルコンセプトが、驚くほどのちのタトラT77T87酷似している。当時、レドヴィンカの親族アメリカでブリッグス社に在籍していたという史実があり、ここからスターケンバーグがハンス・レドヴィンカ影響与えた可能性の高いことが、複数専門家によって指摘されている。 なお、スターケンバーグのコンセプト興味抱いたフォード社社長エドセル・フォード意向によって、ジャーダの流線型リアエンジン車はフォード試作モデルとなった。そして、元ヨット設計者で、エドセル・フォード部下であったボブ・グレゴリー(Eugene T."Bob" Gregorie, 1908年-2002年)によってフロントエンジンタイプにリ・デザインされ、更に洗練加えられた。 結果生み出されたのが、大衆受け入れられ史上初の流線型と言われる傑作車「リンカーン・ゼファー」(Lincoln-Zephyr, 1935年-)である。

※この「スターケンバーグ」の解説は、「タトラ (自動車)」の解説の一部です。
「スターケンバーグ」を含む「タトラ (自動車)」の記事については、「タトラ (自動車)」の概要を参照ください。

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