スタジアムの設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 16:28 UTC 版)
「アーチボルド・リーチ」の記事における「スタジアムの設計」の解説
リーチによるスタジアムは審美性よりも機能性を重視しており、初期の建築物研究から影響を受けている。スタンドの多くは2層構造となっており、上部の層の前面に十字型の鋼製の欄干を使用し、前方の端がピッチに面するように構築された一連の屋根で覆われている。屋根の中央に独特なペディメントを設けることもある。 イングランドでの最初の設計はブラモール・レーンのジョン・ストリート・スタンドで、3000席と6000席のスタンドを大きなチューダー様式を模した外観に仕上げている。 建築家としてのリーチの評価はアイブロックスの惨事によって一度は損なわれたものの、リーチはレンジャーズに対し新スタンドの設計を申し入れ、より強固なテラス構造の特許を取得した。その後も1899年から1939年に亡くなるまでの40年間で、イギリスとアイルランドの20を超えるスタジアムの全面または一部の設計を依頼され、近代的なスタジアム建築の第一人者として活躍した。 その後、リーチが設計したスタジアムの多くがヒルズボロの悲劇の報告書を受けて立見席を廃止した全席競技場への改装のために取り壊された。 例として、ヴィラ・パークのトリニティ・ロード・スタンドは2000年に取り壊された。一方でクレイヴン・コテージのメインスタンドとパビリオン、アイブロックスのメインスタンドのファサード、グディソン・パークのブレンズ・ロード・スタンドとグラディス・ストリート・スタンド等は保存され、イギリス指定建造物として保護されている。ただし、タインカッスル・パークのメインスタンドは2016年に改装の許可が与えられた。
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