シェクター・ジャパンシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 09:09 UTC 版)
「シェクター」の記事における「シェクター・ジャパンシリーズ」の解説
シェクター本社とは別にESP日本法人が手掛ける純日本製のギターシリーズ。 創業当初、シェクターはワーモスやゴダンと同様で木材をギターの未塗装の状態までのボディやネックに加工し、メーカーやDIY用に販売する下請会社であった。こういった業者は大規模な加工施設を持たないリペアショップ(ペンサ、サドウスキー等)やエンドース契約を結んでいない駆け出しのギタリスト達(エドワード・ヴァン・ヘイレン、ジョージ・リンチなど)に人気を博した。 そこに目をつけた株式会社ムーンギターズの制作部署のPGMが1978年にシェクターとライセンス契約を結び、アメリカでシェクターのビルダーであったトム・アンダーソンがボディとネック、ピックアップを設計製造の元、日本のPGMで組み立てるというスタイルで『シェクター』ブランドのギターの販売を開始した。通常のストラトではなく、ディンキーボディなどを積極的に採用し、より実用的な様々な機能を搭載していたことからスタジオミュージシャンなどの一定の層から人気を博し、シェクターブランドは買収されるまでの1983年まで続いた。1984年以降は、新たにトム・アンダーソンと契約を結んだためシェクターからトム・アンダーソン・ジャパンブランドへと名前を変えるが、トム・アンダーソンが下請けを中止したため1987年頃に幕を閉じた。 渋谷がオーナーとなった1990年代頃から、ESP日本法人の元、再び日本市場向けに純国産シリーズのシェクタージャパンを開始する。かつてのシェクターのように主にディンキーボディを採用し、トム・アンダーソンとコラボし、ピックアップ供給を受けるなど高級ライン製品も売り出していた。現在は東海楽器製造のOEMによる10万円代のギターとグループ会社のESP製造による30万円代の高級ラインを展開している。 また、ESP製造によるオーダーメイドも受け付けている。 エンドース契約では小林信一 や凛として時雨、ナイトdeライトなどがいる。 シェクター・ジャパンシリーズの主な製品は以下の通り。 Exceed ST Custom PT Custom S Trad Ruler SD DX NV DX
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