サリチルアルデヒドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 香りの分子 > サリチルアルデヒドの意味・解説 

サリチルアルデヒド

分子式C7H6O2
その他の名称サリチルアルデヒド、Salicylaldehyde、Salicylic aldehyde、o-Hydroxybenzaldehyde、o-Formylphenol、2-Hydroxybenzaldehyde、2-Formylphenol
体系名:2-ヒドロキシベンゼンカルボアルデヒド、o-ヒドロキシベンズアルデヒド、o-ホルミルフェノール、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、2-ホルミルフェノール


サリチルアルデヒド

名称サリチルアルデヒド
英名salicylaldehyde
別名o-ヒドロキシベンズアルデヒド
化学式C7H6O2
香り薬草
状態l (無色油性
融点1~2
沸点197
比重1.167(d20/4)
性質エタノールエーテルなどに易溶/難溶
用途食品香料
有機性140
無機180
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

サリチルアルデヒド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 00:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
サリチルアルデヒド
識別情報
CAS登録番号 90-02-8
日化辞番号 J10.607K
KEGG C06202
特性
化学式 C7H6O2
モル質量 122.12 g mol−1
外観 無色液体
密度 1.167 g/cm3
融点

−7℃

沸点

196–197℃

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

サリチルアルデヒド (salicylaldehyde) とは、有機化合物の一種で、ベンズアルデヒドのオルト位(2位)がヒドロキシ基で置換された構造を持ち、即ちヒドロキシベンズアルデヒドの異性体のひとつである。合成中間体、香料などの用途に利用される無色の液体で、アーモンド様な苦みのある臭いを持つ。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

フェノールに対しクロロホルムと強塩基が作用するとサリチルアルデヒドが生成する。この反応はライマー・チーマン反応と呼ばれる。工業的にはα-クレゾールから合成される。

分子内のアルデヒド基とフェノール性ヒドロキシ基で水素結合を完結させるため、水にほぼ不溶、エタノール、エーテルなどの有機溶媒に易溶である。 2分子のサリチルアルデヒドがエチレンジアミンと縮合したイミンサレンと呼ばれ、配位子として有機金属化学で利用される。

香料としてはバターカラメルナッツシナモンやフルーツ系のフレーバーに少量使用されるほか、クマリンの合成原料としての用途もある。 ラットに対する急性経口毒性は半数致死量0.9mg/kg、ウサギに対する急性経皮毒性は半数致死量3.0mg/kg。

脚注

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)

参考文献




サリチルアルデヒドと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サリチルアルデヒド」の関連用語

サリチルアルデヒドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サリチルアルデヒドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
生活環境化学の部屋生活環境化学の部屋
Copyright © 2025 Home Page for Learning Environmental Chemistry, All rights reserved.
Jmol is a free, open-source software licensed under the GNU Lesser General Public License
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサリチルアルデヒド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS