サバイバーに加入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 01:03 UTC 版)
「ジミ・ジェイミソン」の記事における「サバイバーに加入」の解説
1984年にコブラが活動を停止した後、ジェイミソンはサバイバーに誘われる。サバイバーは、ナンバー・ワン・ヒットである「アイ・オブ・ザ・タイガー」(この曲の発表時のボーカルはデイヴ・ビックラーだった)を出した後、どんどん人気が衰え続けていた。ジェイミソンが慣れ親しんでいたコブラのヘヴィメタルなスタイルとは全く対照的なスタイルである、ジェイミソンからすれば「ポップ・ロック」なスタイルを取るサバイバーのボーカルをやることに最初はあまりこだわりはなかったのだが、結局はバンドに加わり新たなリード・ボーカルとなった。 ジェイミソンはサバイバーにすぐさま活気をもたらした。バンド加入後に発表されたアルバム『バイタル・サインズ』(通算5枚目のアルバム)からは数曲のシングルが大ヒットしたのである。こうしてバンドはスターの地位に、もう一度それもあっという間に返り咲いた。ジェイミソン加入後の2枚目のアルバム『ホエン・セカンズ・カウント』(通算6枚目のアルバム)からは、新たに「イズ・ディス・ラヴ」がトップ10入りした。このアルバムではまた、ジェイミソンが作曲面でバンドに貢献していることが見て取れる。ジェイミソンは4曲を共作しており、その中にはもう一つの印象的なシングル曲「マン・アゲンスト・ザ・ワールド」がある。 ジェイミソンがサバイバーと一緒に演奏する際に要求された最大の妥協は、自分以外の作者が書いた曲の演奏を諦めることだった。「たまにアンコールを始めようという時に、誰かが『レッド・ツェッペリンをやろうぜ!』って言うんだ」。ジェイミソンが1987年に『ナイン・オウ・ワン・ネットワーク』誌に語っている。「それで、『イェー、イェー』ってうなずきたくなるんだよ。それからもうぎりぎりの最後になって『いや、代わりにこっちの曲をやったほうがいいよ』って言うことになるんだ」。 ジェイミソンの歌で最もよく知られているのは、シルヴェスター・スタローンの映画『ロッキー4』で使用され、映画のサウンドトラックにも含まれている「Burning Heart」である。ビルボード最新ヒット100で第2位まで昇っている。その他、「High On You(アメリカ国内のチャートで第8位)」、「The Search Is Over(アメリカ国内のチャートで第4位)」、そして映画『ベスト・キッド』で使用された「ザ・モーメント・オブ・トゥルース」などがある。 1988年には新しいアルバム『今夜は眠れない』が発売された。これは、サバイバーの1980年代の最後のアルバムとなった。ジェイミソンとバンド仲間達は、このアルバムをこれまでの中で最も優れたものだと考えたのだが(後にジェイミソンは過去を顧みて語った時に、サバイバーのアルバムの中で一番好きなアルバムだと言っている)、実際は、レコード会社が積極的に販売促進をせず、結果として以前のアルバムのような成功を収めることができなかった。結局、バンドは1993年まで活動を停止することとなった。
※この「サバイバーに加入」の解説は、「ジミ・ジェイミソン」の解説の一部です。
「サバイバーに加入」を含む「ジミ・ジェイミソン」の記事については、「ジミ・ジェイミソン」の概要を参照ください。
- サバイバーに加入のページへのリンク