サイクロプス_(ガンダムシリーズ)とは? わかりやすく解説

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サイクロプス (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/16 17:08 UTC 版)

サイクロプス(Cyclops)は、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の大量破壊兵器


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

概要

地球連合軍が開発したマイクロ波発生装置で、戦略兵器として使用されている。

元々は、月面のエンデュミオン・クレーターのレアメタル採掘用の器材として設置され、レアメタルの混ざった氷を融解させるための装置であったが、グリマルディ戦線において、ザフト軍の攻撃を受け敗色が濃厚となった地球連合軍が、採掘施設をザフト軍の手に渡る前にサイクロプスを暴走させ破壊した。これによってサイクロプスが戦略兵器としての有用性がある事を突き止めた地球連合軍は、サイクロプスを基地の自爆装置として設置するようになった。

サイクロプスの装置自体は、マイクロ波発生用装置である多数の大型パラボナアンテナを敷き詰めたもので、「サイクロプス」(一つ目の巨人)という名前はこのパラボナアンテナを巨大な瞳に見立てたものである。

起動させるまでの過程は、まずシステムの有効範囲へと引き込む為に、囮部隊(切り捨てるのを前提としており、当然囮にされた者達はサイクロプスの存在など知らない)を展開し、敵部隊の多くが有効範囲内に入り込んだ事を確認した後、サイクロプスの設置場所から大きく離れた地点からデジタル暗号化された音波による機動信号が送られる事で、初めてサイクロプスが起動させられる。

サイクロプス自体の原理は非常に単純であり、電子レンジなどに使われているマイクロ波を放射し、更にはマイクロ波の強度を増加させ、周囲一帯にマイクロ波加熱を生じさせるというものである。ナチュラル・コーディネイターを問わず、人間を始めとする生物の身体の殆どは、60%前後が水分で構成されている為、起動されたサイクロプスの有効範囲内にいる生物は、体内にある水分が急激に加熱・沸騰させられ、更に水蒸気が全身の皮膚を突き破って爆発し、最終的には破裂死に至らしめられる事となる。加熱する水が無いとしても、ある程度は加熱され大気中水蒸気の輻射熱も発生する為、搭載している燃料や弾薬が加熱されれば(もし水分が混入していればさらに激しく加熱される)誘爆を起こし、MS等の様な兵器を破壊する事も可能。

更に機器そのものや設置された設備、構造物等に対しても、それ自体への効果は低いものの、加熱された輻射熱によって確実に破壊する事が可能である。最終的には発振地中心から爆発が生じ、周囲一帯を焼き尽くしてしまう[1]

サイクロプスのマイクロ波によって焼き尽くされた対象地点は、一見不毛の地に見えてしまうものの、放射能による汚染は無く、環境へのダメージもゼロではないが、最小限に留められる。また、マイクロ波は電波の一種である為、本来ならばニュートロンジャマーによって妨害を受けてしまうが、皮肉な事にもニュートロンジャマーによるマイクロ波の妨害機能は、サイクロプスの効果を狭い範囲で限定的に使用する事が可能になり、最終的にサイクロプスは、ニュートロンジャマーの効果によって、逆に使いやすい戦術兵器へと発展する事となってしまったのである。

劇中での動向

ザフト軍の作戦であるオペレーション・スピットブレイクにおいて、地球連合軍はアラスカの地下にあるJOSH-Aに設置されていたサイクロプスを発動させ、ザフト軍地上部隊の大半をアラスカ基地防衛任務についていた友軍ごと撃破した。その場にある兵器・建物の全ては破壊され、アラスカ基地は壊滅した。

脚注

  1. ^月刊ホビージャパン』で掲載されたフォトストーリー「SEED MSV戦記」では、ガンマ線バーストのようにマイクロ波がバーストを起こしたと説明されている

関連項目



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