コングリッシュの起源と範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 10:06 UTC 版)
「コングリッシュ」の記事における「コングリッシュの起源と範囲」の解説
20世紀初めに多くの西洋の語彙が日本を通して朝鮮半島に流入した。そのうち単語の起源が英語のものがコングリッシュの大部分を占める。この時期に流入した言葉は日本式英語の発想や発音を借りたものが多い。 これ以後に発生した単語は英単語を朝鮮語式造語法で結合して合成語にしたり、本来の英語の意味と異なった意味が使用されたり、拡張・縮小して生まれたものが多い。その他、英語形態素と朝鮮語形態素が合成して合成語をなすこともある。長い単語を朝鮮語話者にとって使いやすく略すこともあるが、このような略語のうち英語圏の人々になじまないものもコングリッシュである。 一方、国際貿易と広告の発達により、特定会社の商品名が普通名詞化する場合も珍しくない。この場合、普通名詞の方はあまり広まらずに商品名の方が広く知られ、その特定会社の商品名が別会社の商品を指すときに使用されることもある。 更に広い意味では単語や複合語のレベルを越えて、朝鮮語話者が朝鮮語文法の習慣を援用して作った英文をもコングリッシュということがある。 なおコングリッシュは朝鮮語と英語が混合したものだが、英語以外のヨーロッパ諸語との混合もよくコングリッシュと誤解されることがある。また、外来語表記法に従って朝鮮語ふうに転訛した外来語もコングリッシュの一種と誤認されることがある。詳細は#コングリッシュと錯覚しやすいものを参照のこと。
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