コナミ特許の対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/13 16:35 UTC 版)
「ステッピングステージ」の記事における「コナミ特許の対策」の解説
当時、コナミは自社製品以外の音楽ゲームを徹底的に排除する構えで、当時リリースしていたジャレコやナムコ(後のバンダイナムコゲームス)の音楽ゲームに対し特許侵害で提訴したり、設置している店舗に対し撤去を命じたり自社製品を納品しない、納品を遅らせるなどの圧力を行っていた。特にVJの件でジャレコはコナミに訴えられていたため(のちに和解)、ステッピングステージにおいてもいくつかの対策が採られた。 タイトルの変更 最初は「ステッピングステージ」という製品名でリリースしていたこの作品だが、ジャレコが商標登録をしていなかったため、その後コナミが「ステッピングステージ」という商標を申請(平11-037824)していることが発覚し、3以降はステッピングステージと言う名前が使えなくなった。その後この商標申請は商標法第4条1項各号(第4条1項11号~13号除く)に該当するという理由で拒絶を受けている。 ジャレコの子会社だった株式会社ディーシーイーが「ステッピング」という名前で商標を取得し、3以降は「ステッピング3」「ステッピングセレクション」という製品名でリリースした。 玉型と足型 コナミが音楽ゲームに関する特許を多数取得。その中に「標準的な身長を有するプレーヤの目の高さとほぼ同じ高さ位置に…静止マークとの一致により踏み動作のタイミング指示を行うものであることを特徴とするダンスゲーム装置」というのがある。この「静止マーク」というのを回避するため、ジャレコは2と3用の交換ROMを出荷。このROMで、ステップポイントが降下する シーケンスが足型 の2つの変更が行われた。 それ以前はいわゆるポケットモンスターのモンスターボールによく似た玉型(ステージ上のパネルと同じもの)を表示していたが、上下左右の位置関係が分かるように方向を示すための白い部分があったため(FREEではこの白い部分は表示されなかった)、これも特許に引っかかると考えて方向要素を持たない足型のシーケンスに差し替えられた。 またステップポイントも最初は以前と同じ上部にあるが、だんだん下がって行き、最終的には画面の中央付近にまで降下する仕様となった。 なお初代、Special用の交換用ROMは作られなかったため、初代とSpecialは玉型しか存在しない。
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