コトジツノマタ Chondrus elatus Holmes
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からだは細く幅の変わらないやや平たい円柱状。潮間帯下部の波あたりの強い岩上に盤状付着器から叢生する。からだの上方で規則正しい叉状に分枝する。腋は広く先端は尖らない。皮層は小型の長円形の細胞が表面に垂直に配列し,皮下層は円形の細胞が3~5層並ぶ。髄層は仮根様細胞からなる。手触りは平滑で弾力がある。生体は黒みがかった濃紫色~濃褐色だが,押し葉標本にすると黒色になる。 押し葉標本は台紙につかない。
「ながまた」,「おおまた」などの地方名があり,糖尿病などに効く健康食品としても比較的高価に取引されている。銚子では『かいそうこんにゃく』として食用とする(下写真参考)。銚子では「かいそう」と言えばコトジツノマタをさす事もあるほど,親しまれている。イボツノマタの大型のものに似る事があるが,コトジツノマタはからだのへりが反り返らず,平面的であることで区別できる。ちなみに、コトジツノマタの「コトジ」とは二叉に分枝する枝の形が、琴の弦を支える琴柱に似ている事に由来している。
高さ:20~30cm 幅:3~5mm
コトジツノマタと同じ種類の言葉
ツノマタに関連する言葉 | オオバツノマタ コトジツノマタ イボツノマタ ツノマタ |
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