ケロッグ:1996-2007年
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「ニューヨーク・シティ・オペラ」の記事における「ケロッグ:1996-2007年」の解説
1996年にキーンの後任となったのはグリマグラス・オペラ(英語版)の最高責任者にして美術監督のポール・ケロッグだった。彼の主導の下、NYCOはアメリカの作曲家によるいくつかの世界初公演を含む62の新しい作品をそのレパートリーに加え、「Vox:Showcasing American Composers(米国人作曲家を披露する)」シリーズを開始した。ケロッグはまた、NYCOをヘンデル、グルック、ラモーなどのバロックの巨匠によるオペラの重要な製作者として確立することにも尽力し、これら長い間無視されてきた作品への新たな関心に火をつけた。 特筆すべき功績は高く称賛されたカウンターテナーのベジャン・メフタ(英語版)とソプラノのエイミー・バートン主演による、2007年におけるヘンデルの『オルランド』の製作である。NYCOの「市民のオペラ」という伝統に沿って、2005年にケロッグは割引価格チケットでのNYCOイベント「オペラ・フォー・オール(みんなのためのオペラ)」を開催した。 ケロッグは2007年に引退を発表した。ニューヨーク・タイムズのアンソニー・トマシーニ(英語版)は、ケロッグは「誇れるだけの革新と実績の記録を持っていた。会社の使命を定めて実行するのに効果的な舞台芸術機関のリーダーはほとんどいない」とコメントした。9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の直後、ニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニの要請で2001年9月15日に(シーズンオペラを)開幕するというケロッグの決定を、トマシーニは「2001年における最も有意義な音楽の日」と呼んだ。その後、2001年のNYCO開幕日と2009年10月シーズンが、21世紀の最初の10年間におけるニューヨークの音楽シーンを象徴するものとして使われた。
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