グラスアイオノマーセメント
グラスアイオノマーセメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:22 UTC 版)
「保存修復学」の記事における「グラスアイオノマーセメント」の解説
合着用セメントとしても多用されている。またグラスアイオノマーセメントの中にレジン成分を混入し、その硬化をグラスアイオノマーの酸・塩基反応とレジンの重合反応によって行い、セメントとしての性能を総合的に向上させた新しいタイプのものもある。 組成 粉末はフルオロアルミノシリケートガラスの粉砕微粒子である.その主成分は35~40%のシリカ(SiO2)と20~30%のアルミナ(Al2O3)であり、これに溶融時のフラックスとして15~20%、フッ化カルシウム(CaF2)、その他のフッ化物やリン酸アルミニウムが加えられている。これらが加熱融解されてガラスとなり粉末の原料とされている。粉未粒子径は修復用は45μm程度であるが、合着用は25μm程度とより細かくなっているようである。液はアクリル酸とイタコン酸あるいはアクリル酸とマレイン酸の共重合体(アクリル酸2分子と他の酸l分子が結合)の50%弱の水溶液に酒石酸5%が添加されている。酒石酸は反応を緩徐にさせて操作時間を延長するとともに、硬化に際してはこれをシャープにする作用があり、また物性も向上する効果がある。
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