CaF2

日本化学物質辞書Web

蛍石

分子式：	CaF2
その他の名称：	カルシウムフルオリド、ふっ化カルシウム、Calcium fluoride、Fluorite、フルオライト、フルオロスパー、Fluorspar、Calcium difluoride、フルオリット、蛍石、イルトラン3、Irtran 3
体系名：	カルシウムジフルオリド

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フッ化カルシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/11/05 05:47 UTC 版)

フッ化カルシウム

物質名
別名 弗化カルシウム
識別情報
CAS登録番号	7789-75-5
3D model (JSmol)	Interactive image Interactive image
ChEBI	CHEBI:35437
ChemSpider	23019
ECHA InfoCard	100.029.262
EC番号	232-188-7
PubChem CID	24617
RTECS number	EW1760000
UNII	O3B55K4YKI
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID4050487
InChI InChI=1S/Ca.2FH/h;2*1H/q+2;;/p-2  Key: WUKWITHWXAAZEY-UHFFFAOYSA-L  InChI=1/Ca.2FH/h;2*1H/q+2;;/p-2 Key: WUKWITHWXAAZEY-NUQVWONBAZ
SMILES [Ca+2].[F-].[F-] F[Ca]F
性質
化学式	CaF2
モル質量	78.075 g·mol−1
精密質量	77.959398
外観	白色の結晶粉末 (単結晶は透明）
密度	3.18 g/cm3
融点	1,418 °C (2,584 °F; 1,691 K)
沸点	2,533 °C (4,591 °F; 2,806 K)
水への溶解度	0.0015 g/100 mL (18 °C) 0.0016 g/100 mL (20 °C)
溶解度平衡 Ksp	3.9 × 10−11
溶解度	アセトンに不溶。酸に難溶。
磁化率	−28.0·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD)	1.4338
構造
結晶構造	立方晶系, cF12
空間群	Fm3m, #225
格子定数	a = 5.451 Å, b = 5.451 Å, c = 5.451 Å α = 90°, β = 90°, γ = 90°
配位構造	Ca, 8, 立方 F, 4, 四面体
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性	濃硫酸と反応してフッ化水素酸を生成する
NFPA 704（ファイア・ダイアモンド）	0 0 0
引火点	不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
LDLo (最小致死量)	>5000 mg/kg (経口, モルモット) 4250 mg/kg (経口, ラット)
安全データシート (SDS)	ICSC 1323
関連する物質
その他の 陰イオン	塩化カルシウム 臭化カルシウム ヨウ化バリウム
その他の 陽イオン	フッ化ベリリウム フッ化マグネシウム フッ化ストロンチウム フッ化バリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

フッ化カルシウム (フッかカルシウム、calcium fluoride) はカルシウムとフッ素からなる無機化合物で、組成式 CaF₂、白色のイオン結晶。天然では蛍石として産出し、フッ素化合物の原料となる。

性質

水、アセトンに不溶。酸への溶解性は低い。

濃硫酸と反応し、フッ化水素と硫酸カルシウムを生成する。

${\ce {CaF2\ + H2SO4 -> CaSO4\ + 2HF}}$

蛍石の結晶

天然のフッ化カルシウムである蛍石は比較的豊富に存在するが、不純物を含む問題がある。高純度で品位の安定したフッ化カルシウムは、炭酸カルシウムにフッ化水素酸（フッ酸）を反応させる方法で作られる。

${\ce {CaCO3\ + 2HF -> CaF2\ + CO2\ + H2O}}$

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