クロック同期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 04:06 UTC 版)
受信機がアイドル状態にあるかBSS1を予期していたときに、受信した信号が1から0に変化すると、クロックは再同期される。 受信した信号に対して同期が行われるので、境界ビットに影響を及ぼす同期中の小さな送信エラーは、1周期を超えて同期をスキューする可能性がある。同期の間に88周期(BSS1が最後のバイトの8ビット。FESとTESが8周期にそれぞれ11ビット)あり、クロックドリフトは300周期当たり1より多くないので、ドリフトはクロックを歪ませる1周期を超えてはならない。受信中の小さな送信エラーは、境界ビットのみに影響する可能性がある。従って、最悪の場合でも、2つの中間ビットは正しいので、サンプリングされた値は正しい。 ここでは、同期中のエラー、クロックドリフトによるサイクルの喪失、伝送エラーなどの特に悪い場合の例を示す。 この例で発生したエラー 同期中のシングルビットエラーのため、同期が1周期遅れた。 受信機のクロックが送信側のクロックよりも遅かったので、受信機は1周期を逃した(下図でXとマークされている)。これは、最大許容クロックドリフトの限界のために、次の同期の前に再び起こることはない。 送信中のシングルビットエラーのため、結果の近くでビットが誤って受信された。 非常に多くのエラーにもかかわらず、通信は正しく受信される。 緑のセルはサンプリングされたビットである。最初のものを除く全てが、示されている送信フラグメントの1→0のエッジによって同期される。 送信データ1 0 1 0 1 送信信号1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 バス上の信号1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 受信信号1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 X 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 5-maj voted 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 X 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1
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