クロック周波数と倍率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 13:38 UTC 版)
1秒間に発振する(電圧の最大値と最小値を繰り返す)回数をクロック周波数という。パソコンでよく「Intel Core i7 3.20GHz」などといった表示を見かけるが、この3.20GHzの部分がクロック周波数である。現代のパソコンでよく耳にする単位は主にギガヘルツ (GHz) で、この値が大きければ大きいほどそのコンピュータの処理速度が速いということになる。ただし、1クロックあたりの処理内容やコア数はコンピュータの機種・製品により異なるため、異なる機種・製品間ではクロック周波数だけで性能を比較することはできない。 最近のマイクロプロセッサは外部クロック周波数を内部で何倍かにして適切なクロック周波数で動作する。したがってコンピュータシステム全体よりもCPU部分だけが高速動作しており、CPUが外部要因(メモリや入出力)を待たなければならないときを除いて性能向上が図られている。システム全体に供給されるクロックをベースクロック(英: Base Clock; BCLK)、CPU用の倍率をCPUマルチプライヤー(CPUレシオとも)という。2022年現在、x64 CPUのベースクロックは100 MHz前後に設定されていることが多い。例えば 3.20 GHzで実動作中のCPUは100 MHzのBCLKにx32 CPU multiplierを適用して動作している。
※この「クロック周波数と倍率」の解説は、「クロック」の解説の一部です。
「クロック周波数と倍率」を含む「クロック」の記事については、「クロック」の概要を参照ください。
- クロック周波数と倍率のページへのリンク